チベタン・ヒーリングセラピー アルラの森 -5ページ目
ニェとは擦る、指で叩く、との意味があり、筋肉、皮膚、身体の部分にアプローチしたマッサージ、ツボ押しと経絡マッサージを指します。

ニェでは、45の筋肉にマッサージを施し、筋肉の緊張を緩め
機能を向上さます。

全ての筋肉は関連しており、主となる45の筋肉をマッサージする事によって、他の小さな筋肉全てに影響を与えることが出来ます。

45の筋肉は頭部から足指の筋肉まで多岐にわたります。


基礎筋肉の異常収縮や障害は身体全体のエネルギーの乱れの原因となるので
、クニェマッサージを施すことによって、筋肉の障害を予防し、エネルギーの調和を図ってくれます




ソワ(温める)

本来は冷えた身体を温めるのが「ソワ」

しかし、現在、生活様式の変化の結果、熱性のエネルギーであるティパ体質の人が増え、ソワ=体質によって温めるor冷やすになっています。

身体を温めることによって、エネルギーの調和を図り、また毛穴からのハーバルオイルの吸収をより促すことが出来ます。

ク・マッサージの施術後、熱性のエネルギー
が乱れ身体が熱くなった場合などに、動脈部を冷やします。


チュパやツィクジョルが終わった後、寝たままの状態で、大きめのホットストーンを身体に掛けたタオルの上に幾つか置いて暫くそのままにし、身体を温めながらゆっくりと休んでもらいます。

ホットストーンは関節、胃、腎臓、下腹部などに置いて温めます。特に冷えと関係するルンとペケンの位置を温めるのが大切です。


その他に、掌で温めることもあります。右手は火のチャクラで左手は地のチャクラですが、クニェでは施術者の両掌は火のチャクラと考え、冷えた箇所に手を添えて温める事が出来ます。


または、夏であれば日向で、冬なら暖炉などの側でゆっくりと過ごしてもらいます。


ソワは単独で行う事はなく、他のセラピーの最後に行います
本格的に眠ってしまいそうですね




ツィクジョル(関節を動かす・関節のマッサージ)

このツィクジョルはなかなかユニークなセラピーで、可動可能な12の手足の大きな関節と小さな関節全てをゆっくりとストレッチしながら動かし、滞りの強い場所(コリ)があればそこを揉みほぐしてマッサージしていきます。

この12の関節は密教では小さなチャクラと考えられており、とても大切な場所で、微細なエネルギーの中枢であるチャクラを動かすことで、全身に良い影響を及ぼします。


心臓の位置にあるルン(キャブジェ・ルン)が各関節を流れて、関節を動かしています。このルンは精神にも関わりがあり、
キャブジェ・ルンが乱れるとうつ病になり易くなります。

関節を動かすことによってブロックされたエネルギーが緩まり、緊張を和らげ、心臓や心を整えることも出来るので、ストレスやアンバランスな感情、落ち込み、悲しみといった感情を癒してくれます。


ツィクジョルでは
、下降し、排泄(浄化)するルン(トゥルセル・ルン)にもアプローチするので胃の調子を整えたり、背中や足の痛み、腎臓や小腸、排泄にも良い影響を与えることが出来ます。


このツィクジョルが終わった後は、心も身体もふわっとしているのを感じる方も多く、とても心地よいです
エネルギーの流れが良くなるので、不眠の方が施術後からよく眠れるようになることも。

関節はルン(風)とペケン(粘液)に関係するエネルギーの位置にあたり、ツィクジョルを行うと余分なペケンを取り去って楽に正しく関節を動かせるようになり、関節の痛みも治まって来ます。

身体に麻痺のある方にもお薦めのセラピーです




チュパではそれぞれの体質に合わせたブレンドオイルを使います。

チベットではヴェジタブルオイルの他に様々な動物の脂やバター、煎じ薬などが使われてきました。

昔は薬効に優れているアルラオイルが良く使われていましたが、今では入手が困難でのオイルとなっています。
アルラオイルに一番似ているのがオリーブオイルだそう。


ティパ体質には軽くて熱をため込みにくいオリーブオイルを、軽くて冷たい性質のあるルンや冷たい性質のあるペケンには、重くて温かいセサミオイルやアーモンドオイルなどを使います。

基本的なオイルの考え方は上記の通りですが、それを踏まえれば他のヴェジタブルオイルも使用可能です。


身体を温めたり冷やしたりなど、体素の調和を促すために、体質別のオイルにはハーブの代わりに、アニス(ルン)や、ナツメグ(ルン)、ジンジャー(ペケン)、サンダルウッド(ティパ)などの精油をブレンドします。

医師によっては数種類のブレンドオイルを使い分ける事も。



チュパではオイル塗布は皮膚に浸透する程度にとどめます。たっぷりとオイルを使ってしまうと、元々油性の性質のあるペケンが増悪する事があるので、ぺケン体質の人はごく少量を塗布します。

ペケンの増悪を抑える為に、チュパのあとパウダーで身体を拭く‘クムチ’や、オイルを洗い流す‘ルンチ’を行う事もあります。




チュパでは頭から足先までオイルを塗布しますが、特に特徴的なのが胴体に対するトリートメント。

エネルギーには2種類あり、ティパ(胆汁)に関係する太陽のエネルギー(熱性)は身体の右半分(肝臓側)全体で優勢となり、ペケン(粘液)に関係する
月のエネルギー(冷性)は左半分に優勢です。

ルンは身体の中央ラインに関係し、中性です。


クニェでは特にオイルマッサージを施術する時、上記の事を意識して胴体前面中央、背面中央は、中性のエネルギーでも冷たい性質のあるルンと関わりがあるので、素早い軽擦で温めていきます。

ペケンのエネルギーが通る左半身
冷たくノンビリとした性質のペケンは力強く素早く擦って熱を出します。

ティパのエネルギーが通る右半身
熱性のエネルギーが優勢な右半身は、元々温かいので熱を出しすぎないように優しく軽擦していきます。



胴体のオイルトリートメントが終わったとき、中央は温かく、左側はぬるく、右側は冷たくなっているのが理想的


また、それぞれのラインをトリートメントする際、体素別の方向も考慮します。
例えばティパ側やティパ体質の人は肝の熱が上へと上昇しているので熱を鎮めるために上から下へ向かう軽擦を多めに施す、などです。

この様に、エネルギーの調和をはかるために、それぞれのエネルギーの持つ性質や個人の体質をトータルに考えて、オイルを塗布して行きます