チベタン・ヒーリングセラピー アルラの森 -4ページ目
五元素(虚空・風・火・水・土)はチベット医学の基本的な概念ですが、それ以外に五元素とは違ったチベット占星術に基づく要素の概念であるカム(木・火・土・金・水)も用いられています。

チベット医学の哲学的な基礎はカムそのものによって現されています。


このカム・エネルギーの概念は、私の師であり古代チベットの歴史に明るいDr.ニダによるとチベット発祥の思想とのこと。

カムはチベット土着の宗教であるボン教に由来し、西チベットにあったシャンシュン王国(紀元前~643年)にて誕生しました。実際、多くの古代のテキストにもシャンシュンで使われていた事を示す記述があります。


カム は中医学(中国医学)の五行説と似ていますが、そもそも五行説はその昔、中国の学者が西チベットを旅した折り、故国に持ち帰った幾つかのボン教の文化の一つです。

八卦と呼ばれる易の六つのサインもこの時中国に入り、中国では真ん中の3本の指で見ますが、チベットでは手の平と指を含む内側の手の部分で表します。

このことは、チベットでは仏教に由来しないものを軽視するきらいがあり、あまり一般には知られていません。


カムとチベット医学とのかかわりは次回、書きたいと思います



には皮膚を綺麗にする、と言う意味があり、体についた余分なオイル を拭き取ったり洗い流したりする、マッサージの最後の段階で行うセラピー。

体にオイルを付けたままにしておくと、ペケンの病気を引き起こすこともあるので、このチ・マッサージは重要です。


チ・マッサージには2種類あり

カムチ 乾燥したマッサージ 
     体に付いたオイルをタオルまたは粉を使って取り除く

ルンチ 濡れたマッサージ 
     ハーブ水で濡らしたタオルで拭き取る、シャワーや風呂で洗い流す


カムチで使う粉には豆や穀物とスパイスを用います。
これも体質や季節などに応じて使い分けます。

粉 でマッサージを行うことによって、皮膚を通るティパの流
れが良くなり肌がスムーズになり、また輝きが増して美しくなりま す


チ・マッサージは温泉やサウナ、お風呂上がりに汗の上からでも単独で
行う事もできます




サンニェとはツボ押しのこと

ツボはそこを通る経絡と関係し、内臓、体素(三大要素:ルン・ティパ・ペケン)、五元素(エレメント:虚空、風、火、水、地)の3つと関連し、ツボ治療は肉体と精神の両方に効果があります。

ツボには2種類あり、
痛みのあるツボ  患者さんのツボで、押して痛みがあるので
            分かりやすい

特殊なツボ
     重要なツボで、それぞれが機能と位置を持ち
            体素と器官に直接関係している


チベットと日本のツボには共通点も多く存在し、ツボの位置や機能を同じくするものもありますが、位置は同じでも機能が違う、また位置が違うツボもあります。

サンニェではツボを拇指で押す、回す、擦る、叩く、温める、またツボを開いたり閉じたりする手技があり、頭頂や、顔面、胸部、背部などそれぞれの施術箇所に合わせた施術を行います。

より繊細で重要なツボは頭部と背中のツボで、他の箇所のツボより優しくマッサージします。


サンニェでは、何も塗布せずにツボ押しする以外に、ツボにオイル塗布、煎じた薬草の汁を付ける、アルコール度数の高いお酒(!)塗布、パウダーを付けるなどの方法があります。

これも体質を見てどの方法を用いるか決めます




ツァニェとは経絡マッサージのこと

ツァニェではルンの移動する経絡をマッサージします。

経絡には2種類あり、内臓と繋がる13の内なる経絡と、表面を通る6つの経絡があり、ここでは表面の経絡を治療します。

表面を通る経絡も臓器と関係しており、臓器の機能を正常化するのに極めて効果的


表面の経絡
ブクチェン 二経路  「大きな管」の意味
ジャチェ  二経路  麻痺に関係
ラトナ    二経路   貴重なエネルギー
               と呼ばれる経絡でルンと関わりがあります

        の6つの経絡になります

表面に現れた経絡にオイルを塗布し、経絡用の様々な手技でマッサージを優しく施します。

経絡のマッサージは、痛みのある場所や内臓疾患と関係のあるポイントのみに施すことも出来ます。

マッサージは手で行いますが、最も効果的なのが宝貝を使ったマッサージ
貝

宝貝を経絡の上で滑らせたり、ツボ押しなどをしてマッサージします。
つるつるでぽってりとした宝貝のマッサージはかなり心地よいですよ



経絡マッサージは神経系に働きかけるので、麻痺のある人にもおすすめのセラピーです





ニェ・マッサージの中のシャンニェとパグニェをご紹介!
このマッサージはオイル塗布後に行うことが多いです。

シャンニェは筋肉にアプローチするマッサージで、

パグニェは皮膚にアプローチするマッサージ。
皮膚にはルンが通っておりここへのマッサージはとても大切


この二つを同時に行うマッサージでは、
回す、こねる、引っ張る、
振るわせる、叩く、つまむ、ストレッチなどを
、指や掌、手刀、拳、
腕を使って行うユニーク100! 以上の手技が存在します。

中には‘ガチョーン
ムーンウォークなどの愛称が付いた手技も


一体自分の背中では何が行われているのか!?

と思わずにはいられない不思議でいて気持ちの良いマッサージは、受けるのも施術するのも楽しいセラピーです