「横浜市内の高校生が国内初の新型インフルエンザ感染疑い」。
5月1日未明、厚生労働省が緊急会見で明らかにした。
「疑い」が晴れたのは、十六時間後。
その間、学校は「パニック」に見舞われた。
あれから一カ月。生徒を思い、安堵(あんど)の涙を流した校長の胸には
言い得ぬ恐れが深く沈んだままだ。
あの日、目の当たりにしたのは、
すぐそこに潜む社会の暗部-。
■犯人捜し
校長は、いまも不思議に思っていることがある。
「厚労省の発表は校名を伏せていた。それがなぜ広まったのか」
舛添要一厚労相が会見場に姿を見せたのは午前一時三十五分。
その二十分前、インターネットの匿名掲示板では、
すでに”犯人捜し”が始まっていた。
「横浜の私立高校」「四月十日から二十五日にカナダへ修学旅行」
テレビの速報の断片的な情報を基に、書き込みが重ねられた。
「日程で特定できそうだな」。そして二百二十五件目。
「この時期カナダは○○○○(学校名)だろ」。
会見が始まる五分前のことだった。
「その十分後です。報道機関から(校長の)自宅に電話がかかってきた。
それからほぼ十分おきに三、四件。
私の電話番号まで、どこで調べたのでしょうか
こうして、犯人捜しが一般人で行われたのをかぎつけて
マスコミが寄ってきて校長の自宅にまで電話がかかる
こわいですよね・・・・
そのマスコミ1件の電話が、マスコミ中に連絡されていくのでしょうね
わたしも全国ネットのTVに映されたことがあり
その情報伝達の早さには、驚くばかりです。
■パニック
校長がタクシーを飛ばして学校に駆け付けると、
そこにはすでに報道陣約四十人が詰め掛けていた。
アンテナを立てた中継車、上空にはヘリコプター。
駆け付ける教員を、待ち構えたカメラが追った。
「まさにパニックだった」
明けて朝。学校周辺の薬局からマスクが消えた。
「生徒がどの交通機関を使っていたか教えろ。
うつされていたらどうするんだ」
電話口で声を荒らげる、近隣に住むという匿名の男性。
「業者が調べたところ、学校のホームページに一時間で
1030万件のアクセスが殺到し、パンクしていた。
二百万人がつながらない状態だったそうです」
模擬試験に申し込んだ生徒について、
受験業者から
「外出自粛なら受けに来ませんよね。代金は返しますから」
と、念押しするような連絡が入った。
たぶん一般人を装って、マスコミが電話しているかもしれませんしね
そして、自分達には、責任がかからないように、考える業者・・・・
その被害の生徒を 「おもいやってはいない」
■抗 議
「教員によると、他校の部活動の顧問から
『大会でおたくと対戦することになったら、うちは棄権する』
と言われたそうです」
暗に学校を非難する圧力が、教育関係者からもかけられた。
生徒の「疑い」は晴れたが、
同様に北米研修に参加した残りの533人の健康に不安があるとして、
休校が決まった。
問題は部活動だった。大会に出られない三年生は、
「最後の試合」を迎えることなく引退することになる。
「一部の生徒は泣きながら校長室に直談判にやってきた。
保護者もです。
つらかったが、周囲の状況を考えても(出場という)選択の余地はなかった」
12日、校長はホームページにメッセージを載せた。
声を大きくして訴えたい。
「すべての生徒、ご家族、先生方、
学校そのものが被害者だったことを」
疑いの段階で詳細を公表した厚労省と横浜市、過熱した報道、
ネットを介してパニックを増幅させた社会への、ささやかな抗議だった。
冷静な市民の多くは、このインフルエンザのNEWSを客観的に
みていたと思います。
弱毒性とわかってからは、余計だったように思います。
PTAの役員さんも、大変だったと思います。
お疲れ様です。
たぶん、こんなことがあっただろうとは、予想はしたけど、
実にリアルで、こういう人たちがいるのだ・・・・
と驚かされました。
せめて、このブログを読んでくださる方だけでも、冷静に
行動してほしいな
と切に願う、中やんでございます
伝えたかったので・・・・・
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