「はいどうもーポンコツマンです!、おい、お前も言わんか!」

 

「はいてんつくマンです!」

 

「二人合わせて天才ブラザーズです!」

 

「なんですの!」

 

「いやぁ二人の役割が決まったぞ宇宙会議で」

 

「意味分からんのですよ!」

 

「というか敬語辞めて、だって、てんつくマンはポンコツマンの先祖やから」

 

「まだそんなこと言うてんのかいな」

 

「さてさて、宇宙会議で決まったことを発表するで」

 

「そんな会議があった程で進めるね」

 

「天才ブラザーズの役割は地球人の思い込みを取っ払うこと!」

 

「そんなん、昔からやってたがな」

 

「やってたがなじゃないのよ、最近、意識してないやろ。昔は塾の中で教えてたやん。そんなめっちゃ大事なこと最近、全然、伝えてないやん!」

 

「確かにな」

 

「今日は凄い宇宙の法則を教えるで」

 

「何それ宇宙の法則とか言われたらちょっと興味あるやん」

 

「そやろ!言うで。それは人と比べてええってことや」

 

「そんなん俺、いつも言うてるやん、人と比べたらあかんっていう教えを信じて苦しんでる人がめっちゃいはる」

 

「みんなアホの一つ覚えみたいに人と比べたらあかん!人と比べたらあかん!って言うねん」

 

「そうなんよ、その教えを知った人は苦しみが始まんのよ、そもそも人間は人と比べる生き物やねんから」

 

「そもそもな、人と比べたらあかんって言う人は宇宙の法則をまだ学んでない!」

 

「じゃー教えてよ、その宇宙の法則を」

 

「耳かっぽじって聞いてや。もう未来では人と比べたらあかん!なんて言う人、誰もおれへん。そもそも、人と比べたらあかんって言う人は

【マネし漫才田舎のコジキの法則】

を知らんねん。

 

「なんなんそれ!」

 

「えー先祖のクセに知らんの?」

 

「知らんがな、【マネし漫才田舎のコジキの法則】なんて」

 

「ほな教えるで。そもそも人と比べたらあかんって言う人は、人と比べるには二つのパターンがあるってことを知ってないんや」

 

「ほー、人と比べるには二つあると」

 

「一つはアホの一つ覚えみたいにみんなが言う【隣の芝生は青く見える】っていう、人と比べへんかったら(私は私でええねん)って幸せやったのに、うちの庭とお隣さんの庭を比べたら隣の庭の方が綺麗やわって落ち込むってやつね」

 

「人と比べなければ旦那さんが頑張って働いてくれてありがとう!って感謝できるのに、お隣の旦那さんがいっぱい稼いでることを知ると、今で幸せやったのに急にそれに比べてうちの旦那はこれぐらいしか稼いでないって落ち込むってやつね」

 

「そうよ、だから、人は人と比べるなって言うのよ。でもなそれを言う人は【マネし漫才田舎のコジキの法則】を知らんのよ。

 

「なんなんよ、さっきからその【マネし漫才田舎のコジキの法則】って」

 

「じゃー教えたるわ、江戸時代とある田舎に二人の兄弟の一郎と二郎というコジキがおったんや。その兄弟の親父の口癖は人と比べたら幸せが小さくなるから人と比べるな!やった

 

二人はその教えを守ってずっとコジキをしてた。でも、一向に幸福感を感じることが出来なかった

 

「そうやって人と比べたらあかんっていう教えを信じて、でも人と比べてまた人と比べてしまったって落ち込んでいる人もいるわ。その人は全然幸せそうじゃない」

 

「そやろ、そんな時、親父が亡くなって新しい親父が来たんや。その親父の口癖はどんどん人と比べたらいい。そして、その代わりその比べた人からどんどん学んで感謝すればいいよやったんや

 

「全く違う教えが来たわけね」

 

「そしたら一郎と二郎はまず憧れの人を探した。そしたら、水飲み百姓という、日々ほぼ食うものもなく水しか飲んでなかった身分の低い二人が今や漫才っていうものを生み出してみんなを笑わせて人を幸せにしてお金をめっちゃ稼いでいるのを見るんや

 

一郎は言った。二郎、あの人達は才能があるだけや、比べたらあかんで。すると二郎は言った。新しいお父ちゃんはどんどん人と比べて学んで感謝せ〜って言うてたやん。お兄ちゃん、俺ら昔のお父さんの教えを守ってても幸せになんも人生変わらへんかったやん、あの漫才師からとことん学ぼうよ!

 

一郎はそやな、ダメもとで、比べて学んで感謝してみよか!って二人は漫才師から学ぶことにした。

 

それから二人は毎日のように漫才を観に行って、一番前の席に陣取って教えて下さいって言うて漫才を教えてもらったんや。教えてもらうたびにありがとうございますありがとうございます!って言うから漫才師にめっちゃ可愛がられた。そして漫才を観終わった後、二人でセリフを覚えて街に出かけて覚えたての漫才を始めたんや

 

「おーなんかワクワクしてきた」

 

「そしたら初めはみんなからこう言われた『マネし漫才田舎のコジキ』って。でも二人はそこからもっとこうやった方が面白いんじゃないか?ってアレンジをし始めたんや

 

するとどんどん笑い声が大きくなって漫才師よりも一郎二郎の方が受けるようになって、ついに師匠から舞台に立てって言って大爆笑をかっさらったんや。その日から漫才師になって大成功したんや。そして、その儲けたお金を師匠に感謝して渡したら大喜びされたんや

 

一郎と二郎は嬉しくて嬉しくてもっといろんな人と比べて学んで感謝しよう!って次は江戸で一番のお金持ちと自分たちを比べたんや。それは比べようにならんぐらい儲けてた。しかし、一郎と二郎が学んだのはそのお金持ちが稼いだお金を困ってる人に利子なしでお金を貸してたことやった

 

「次は違う人から学んだんか!」

 

「それを見て自分たちもそうしようって同じコジキのみんなにお金を貸してあげたんや。これで新しい仕事を始めてなって。儲かったら返してくれたらいいからって。そしたら、次々にみんなが成功し始めたんや。それでコジキって身分の人が江戸から消えたんや」

 

「めっちゃ凄いやん!」

 

「そして江戸で広まったのが『マネし漫才田舎のコジキの法則』や。人と比べて学んで感謝したら幸せになるよっていう法則」

 

「めっちゃええ話やん!」

 

「この話、誰にも言うたらあかんで」

 

「なんで?」

 

「今、勝手に思いついたこと言うただけやからワッハッハ」

 

「嘘やったんかい!」

 

「嘘って言うな創作って言え!最後まで読んでくれてありがとう!愛してるよ!」