インプレッシコリスネブトクワガタ (WILD) | 昆虫漂流記

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インプレッシコリスネブトクワガタ

亜種パトリック

(WILD)
Aegus impressicollis patrici
Palawan I. Philippines
(フィリピン共和国 パラワン島)
2002年

インプレッシコリスネブトクワガタはマレー半島からボルネオ、フィリピン(パラワン島、ミンダナオ島)に生息しているネブトクワガタの仲間です。

亜種分類は

  • マレー半島に生息する原名亜種
  • ボルネオ島に生息するssp.ratclifei
  • フィリピン(パラワン島、ミンダナオ島)に生息するssp.patrici

に分けられています。

学名「Aegus impressicollis」(エーガス インプレッシコリス)については、
ネブトクワガタを意味する属名「Aegus」は「山羊の」を意味します。

ギリシャ語で山羊を意味する「aix」の属語「aigos」をラテン語化した結果「Aegus」になります。
種名の「impressicollis」は圧迫された+頸(くび)の」になり、言葉を2つ複合語化させてた言語になります。


 

 

 

最初の発見後に行われた名義記載は1864年にチャールズ・クリス・パリーによって行われたのですが、1994年に日本のクワガタムシ標本商の永井信二氏によって亜種記載が再編されています。

永井信二氏は標本商を始めた1988年頃からネブトクワガタ類に本腰を入れて研究を始め、1990年にむし社「世界のクワガタムシ大図鑑」の出版にとりかかる際に欧州の博物館訪問や、現地に出向いた事などで当初のネブトクワガタを含むクワガタムシの再編集の研究で結果を出されたようです。


私も、過去2000年当時にベトナムカオバンのアンタエウスのギネス標本(下記雑誌昆虫フィールドの写真の個体)を業者より引き受け標本作製させて頂き、永井氏に贈与させて頂いた事がありますが、2019年に永井信二さんは永眠されてしまいました。