グランディスネブトクワガタ (WILD) Aegus grandis | 昆虫漂流記

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近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

グランディスネブトクワガタ
Aegus grandis
Viti Levu Fiji Is.
フィジー共和国(フィジー諸島)ビチレブ島
2002年

学名「Aegus grandis」(エーガス グランデス)は和名グランディスネブトクワガタと呼ばれています。
生息地はフィジー共和国のフィジー諸島のビチレブ島に生息している。
ビチレブ島(Viti Levu I.)はフィジー共和国の首都スパが位置しているメインの島です。
フィジー共和国って何処?と云われそうなので地図を添付しておきましょう。

種名「グランディス」は「大きい、堂々としている」という意味合いだが、大きさ的にはフィリピンのクーランネブトには適わない。しかし体長よりも見た目の重量感は重そうだ。
雄のサイズは、むし社発刊の旧「世界のクワガタムシ大図鑑」2001年第4刷発行には、33.6~56.0㎜と記載があるが、2000年に木曜社から発行の「世界のクワガタギネス」においては57.5㎜がギネス個体と紹介されている。
20余年経過した今でも、それ以上のサイズが見当たらないので58㎜と云うのがギネスサイズのようです。
ちなみに私が持ってる36㎜のサイズでは丁度、家庭を這いまわるヤマトゴキブリと同じような大きさだが、ギネスは更に2㎝も大きいという事なので、かなりの重圧感がありそうです。




 

同じフィジーの外れにあるタベウニ島には本種によく似た「Aegus hyperpunctatus(ヒペルプンクタートスネブトクワガタ)」が生息している。本当によく似た近似種だが此方は大歯型が数頭しか記録が無いようです。
面白い事に、このタベウニ島は島の中心を東西に分けるように日付変更線が通っている。
日付変更線は一つの国で日がまたぐことがないように経度180度を目安に島や陸地は避けて海洋部分に設定されるのだが、世界には3カ所だけ、地上で日付変更線をまたぐ場所があります。
その一つがフィジー共和国のタベウニ島だ。
ここでは世界で一番早い、日の出を見ることが出来るのだ。
島の中心に日付変更線の記念碑が建っていて、今日と昨日が数歩で歩ける島の記念碑は観光の名所だ。

 

せめて夢の中でも、この島に行く事が出来ないだろうか?

と考えたが、英語すら話せない私は夢の中でもうなされるのがオチだろうね。