オオルリシジミ 長野県安曇野市堀金国営あずみ野公園 2023年5月16日 | 昆虫漂流記

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オオルリシジミ

長野県安曇野市堀金国営あずみ野公園

2023年5月16日

兵庫県からこの蝶を見たくて、九州阿蘇に行こうか?長野に行こうか?と悩みましたが、此のオオルリシジミが見れない場合は、クモマツマキチョウが撮影出来ると簡単な理由と阿蘇のオオルリシジミの最近の生息場所の詳細が判らないと云う理由で長野に車を走らせました。

朝の5時半には松本盆地に到着し、松本城や安曇野辺りで時間をつぶし、開園時間の9時半に一番乗りで入園しました。
入園時に、「オオルリシジミを観察するには何処に移動するのが良いですか?」と公園関係者から教えて頂き、その場所に一直線ですすみました。

一番乗りとは言っても、早朝から公園のスタップや植樹などの作業をされている方が沢山おられましたので、朝一番に公園内に居ると云うような気分ではありません。
一番乗りで入場したつもりが公園ゲートから生息地に抜け道があったようで、生息地に着く頃には、すでに一人の人が蝶を見つけられてスマホで撮影されていました。
横から、「蝶はいましたか?」そうですよね、自分で探すより、人に聞く方が手っ取り早い。関西人らしく気が短い気質なので、口数で蝶を見つけてしまいます。

1時間半ほど撮影に費やし、その間に数人の撮影者と仲良く撮影をさせて頂きました。
その間に確認できた個体数は6頭だけでしたが、個体数が少ないのは羽化の始まり時期だったのでしょう。蝶の姿は新鮮で綺麗な翅の個体ばかりでした。

現地でお会いした松本に移住されて来たS氏さんご夫婦は、この公園のオオルリシジミの観察会にも参加されて蛹をこの生息地に戻されているそうで詳しくお話を伺いました。
そうなのです。此処の公園内の生息地は大きく2カ所が存在し、1つは、自然発生を目的に管理されサンクチュアリーに指定され立ち入り禁止区域で蝶を見る事さえほぼ不可能な場所と、私が訪問させて頂いた、飼育で蛹まで成長させて自然に戻して羽化させて自由に公園内を蝶が飛んでいる地域に分かれています。

さて撮影も終えて立ち去ろうとした時に、公園スタッフの蝶の担当の人とお話ができたので詳しく伺いました。
今年は2023年5月5日の観察会で150頭の蛹を生息域に戻しているそうです。
蛹はクララの根元に少し穴をあけて蛹を入れて、上に小石を積み上げる方法で羽化させるそうです。
そのような理由から、クララが植えてある場所には根元が踏みつけられないように、簡易的な立ち入り禁止の柵が作られています。

蝶の観察会は21日、28日と行われると云う事ですがその頃には多数の個体が羽化している事でしょうね。
数年前には300頭の蛹を放虫しその際は彼方此方でオオルリシジミが舞っていたとの羨ましい話も伺う事が出来ました。

 

蝶が活動を休み飛ばなくなったのが午前11時頃です。翅も開かず止まったままの状態になりました。

その後、午後から車を走らせ移動したお話は、

クモマツマキチョウ 長野県北アルプス山塊麓にて(再訪問) 2023年5月16日

此方のお話です。