クビワオオツノカナブン(ウガンデンシス・オオツノカナブン) | 昆虫漂流記

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西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ウガンデンシス・オオツノカナブン

(ウガンデンシス・オオツノハナムグリ)

 

以前にも取り上げた事があった、ハナムグリですが、私が飼育をしていた頃にはこの様な綺麗な色彩のウガンデンシスは販売されていませんでした。

参考までに過去に記載した部分をリブログで紹介しておきます。

正式な名前は学名では、
Mecynorhina torquata ugandensis(メキノリーナ・トルクアータ・ウガンデンシス)

と一昔前の書物には記載されて命名されています。この記載方法を3名法と呼ばれる記載方法です。

(下の写真の一番下にあるSubspeciesの部分の一番下に記載されている部分です)


 

Mecynorhina(メキノリーナ)は属名
torquata(トルクアータ)は種名(種小名)
ugandensis(ウガンデンシス)は亜種名

 

 

 

しかしながら最近(2021年前後より)は、Mecynorhina ugandensis(メキノリーナ・ウガンデンシス)と属名の続きに種名(種小名)としてugandensisと書かれた学名を見かける事があるのですが、これは別種としての考え方から2つの記載法が近年は混雑しています。

上の写真のウイキペディア下の写真のウイキペディアの命名内容に違いがあります)


 

こちらのウイキペディアでは、「Mecynorhina ugandensis」と記載される次第で、説明文中に分類の小題「Classification」を設けて「トルクアータの亜種」とわざわざ記載される次第で、近年のネット上の学名が混雑して不明瞭になっている事が判ります。

話は主題に変わり、実は、夏場に、この綺麗なブルーの「ウガンデンシス・オオツノカナブン」に出会えて、衝動買いをしてしまいました。

この個体を見つけた時に、美しさに惚れてしまい購入する際に羽化日の確認を忘れていました。
自宅に持ち帰った♂♀の個体は、雄は満足できる個体でしたが、雌は少し体重が軽い気がしていました。



案の定、1か月もしない内に雌は☆になり、1つの卵さえ確保出来ずに累代は断念する事になりました。
心の中では、「産卵すらもう無理な昆虫を、ペアとして販売なんてするなよ」との思いがありますが、羽化日が明確に記載されているので、確認しなかった自分が悪い事には間違いありません。

綺麗な昆虫を手中にする事は嬉しい事ですので、雄の単独飼育で少しの間を飼育しましたが、最後は弱って来たので、標本にする為に〆る事にしました。

 

 

 

この個体は、人工的に色合い考慮されて累代されているので、学術的価値はありませんが、美術品的には、とても綺麗なハナムグリです。
昆虫(クワカブ)の飼育は、ほとんどの人が趣味ですから、学術的価値と云うよりも各自が楽しみで、飼育する事が一番ですね。
でも、この個体の累代飼育をしていたら~?ブルー雄×パープル雌から、どんな色のハナムグリが羽化していたんでしょうね。

残念~!