長野県へ蝶と山野草を目的に
第2話ヒメギフチョウ 2018-04-29
尾状突起が長く写っているので写真からはギフチョウと思えたが、
他の写真ではヒメギフチョウの特徴を備えているので、
ヒメギフチョウとして写真を使いました。
本日は2018年4月29日 快晴の雲一つない青空。
早朝からの北アルプス表銀座と後立山連峰の雪形と残雪の写真の時間が終わり
蝶の時間が始まった。
辺りでモンシロチョウの舞う姿が見られたので、白馬村南部の某ポイントに向かいました。
9時前に車を停めると、辺りには既に何台も!!遠くに撮影者の姿が見られます。
ギフチョウ、ヒメギフチョウは白馬村では村指定の天然記念物に決められている為に採集される心配が無いので、ゆっくり準備をしてから活動開始です。
車から少し歩きはじめると、
昨日から来られていた神奈川県からのご夫婦に情報をお聞きする事が出来、状況を教えて頂く事が出来ました。
おかげで蝶を見る以前に、ここで活動している数、状態がある程度の理解が出来ました。
ただ、私が想像していたよりもかなり個体数が少ないのが気がかりです。
目の前では、すでに1頭のボロのギフチョウと2頭のヒメギフが飛んでいるので撮影を始めました。
サッカーグランドほどのポイントをぐる~っと、ひと回りしてくると、撮影者だけで50人以上はいるようです。
蝶や、花やと撮影会かと思う光景ですが蝶屋さんは30人ぐらい。
老若男女、イチデジ、コンデジ、携帯それぞれ蝶や花に照準を合わせています。
しかし蝶の姿が少ないので、カメラを向けている人を見ると、とりあえずそこに向かって集まって来るといった状況です。
ここでは私の希望より蝶が少ないので、北に向かい移動しました。
その場所も同じ白馬村内の民宿近くのポイントですが蝶の姿はキアゲハしか見られない。
足元にはウスバサイシンやイカリソウ等が大きく育ち見られるので此処では蝶は終わっているように思えました。
(後に伝聞した処、10日前にすでにボロボロのヒメギフが見られたと聞きました)
ならばと、標高を上げ、里から離れたポイントに向かいましたが、3頭のヒメギフを確認し、何とかスミレで証拠写真におさめたのみ。
花の状況はカタクリが至る所で咲いています。
ただカタクリの花が沢山有り過ぎると目の届かない林の奥にあるカタクリで吸蜜して人の目にはつきにくい。
道端に生えるスミレに吸蜜花が替われば確認できる個体数も変わるだろうが、カタクリに蝶と云う写真は無理に。
周りに残雪が残る地域なので、気温も低く、蝶の鮮度は良い。
何処も数少ない蝶状況と考えるなら、最初の場所で「和気藹々」と沢山の人と撮影する方が私の症には合っている。
車を最初の撮影ポイントに向かう最中、別荘地内で私の車が衝突!!!
いや!!車のフロントガラスにヒメギフチョウが衝突です。
元々は此の辺り一帯の別荘地でギフチョウやヒメギフチョウが発生しているのだから不思議ではありませんが、
個体数が少ない今日に、此処でぶつかる?
そのままひき逃げに!!だって~~後ろに車が続いているので、急ブレーキは無理~!
最初の撮影場所に到着。
車を駐車場に入れると、撮影者も午前中とは少し入れ替わったようです。
午後の時間では奥に進むと直ぐに蝶が幾らか見られました。
カタクリにヒメギフチョウ!
型にはまったようなシチュエーション。
ヒメギフチョウの翅裏面は、
ギフチョウより色彩豊かで美しい
カタクリの周りを舞っているように飛び、
蜜を探しています。
この地では雑草(おそらくハタザオ)に、
ヒメギフチョウが訪れる姿の方が見物。
今回は人が多いので飛翔写真を撮影するのは迷惑行為と思い、
座り込んでの目の前を通過する個体を追いかけた。
それからは、数名のカメラマンと同じように並んで情報交換をしながら、撮影。イヤイヤ!お話を楽しみました。
撮影を終えたのが16時。
ちょうど山の稜線に太陽が沈み、日陰になった時間です。
お楽しみの時間は終わりました。
- ヒメギフチョウとギフチョウの見分け方
ヒメギフチョウ
赤丸内の黄色い線は内側に折れた状態にはならなく曲線を表す。
青丸内の模様は黄色い地色と同じ色となるが裏面はオレンジ色である。
地色は薄い黄色で濃淡は少ない。
尾状突起はギフチョウに比べると短い個体が多い。
ギフチョウ
赤丸内の黄色い線は内側に極端に折れた状態です。
青丸内の模様は表面と裏面はオレンジ色である。
(オレンジ色が黄色に変異しているのを、イエローテールと呼ばれます)
地色は少し濃い黄色であるが、色褪せてくると白っぽく変色する。
尾状突起はヒメギフチョウに比べて長めである。
(ギフチョウの中にも地域の差で長短がみられます)
本日見かけた山野草も紹介します。
(名前の同定が間違えている可能性がありますのでご注意)
- 平地(別荘地近く)で咲く花
半日向で咲くシロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)
周りには普通のエンレイソウも咲いていました。
キクザキイチゲ(白)
日向に咲くカタクリ。
アマドコロ。
ナルコユリか?と思いましたがアマドコロのようです。
イカリソウ。
- 標高を上げた場所
ニリンソウ。至る場所にあります。
キクザキイチゲ(薄青)
白馬村では至る所にカタクリが生えています。
ただし、根が深い為に持ち帰っても
枯れてしまいます。
山の花は山で観て、写真で持ち帰り、
持ち帰えりたい花は、お花屋(山野草店)で手に入れるのが
マナーとルールですね。
次記事は白馬村ギフチョウの紹介です。
ただ、訪れた経緯は今回と同じですのでご了承を。
この白馬村ではヒメギフチョウとギフチョウが発生時期に少しズレを生じて混生していますので、
ヒメギフチョウにカメラを向けていても、横でギフチョウが飛んでいます。
参考記事
撮影時期の参考になればと2019年での
白馬村のヒメギフチョウの記事もリンクしておきます。
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