昆虫漂流記

昆虫漂流記

西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ウサギ 当ブログ内で紹介させて頂いております

動物、植物の詳細な生息地につきましては、撮影、採集に関わらず、情報の拡散、乱獲、の懸念に、お尋ね頂きましても、ほぼ、お断りさせて頂いております。 身勝手な判断ですが、大変申し訳ありません。チョキ 


てんとうむし 特に昆虫におきましては、

種の保存法、天然記念物等の規制が採集の制限になり、国立公園・国定公園においても特別区域外では採集可能で、一般地域と同様に扱われ、鳥獣保護法は適用外となる為に、情報には気をつけております。ハチ


ヒミツ 閲覧検索においては

パソコンでは、左上部に位置する小さな検索欄で昆虫名や県名を記入する事で、このブログにとりあげた昆虫は検索が容易になりますので、よろしくお願いします。 またこの文章のすぐ下部にあります「記事一覧」のリンクからも検索が可能です。グッド!



わんわん 最後に 、此方から申し上げるのは失礼に当たりますが、

読者申請(フォロアー)されましても、数週の間、イイネ、コメ等の 「音沙汰無きフォロアー様」には事業宣伝目的に名前を列記されたと考え、こちらから無断で登録抹消させて頂いておりますので、ご理解の程よろしくお願い致します。

ヒペリオンヒラタクワガタ
学名
Dorcus hyperion Boileau,1899
ヒペリオンヒラタクワガタ


ミャンマーから少しインドに至るエリアにのみ産するが分布地域は限られています。
1999年以降に、入荷機会が増えてきたようです。当時は、まだ原名亜種の入荷だけで、雌の諸事情も判らず、ワイルド個体の雌にはティティウスヒラタ雌がペアとして、採集された原産国で揃えられて輸出されていたという話もありました。
2000年以降に、いくつかのワイルド雌のみでの持ち腹の産卵で、ヒペリオン雌の個体が周知されました。しかし、当時は高価な虫には変わりなく、ワイルド個体の70mmで10万円、50mmで2万円ほどの価格でした。

昔の図鑑などによると、ミャンマー北部のチン山脈からの発見と入荷原産地だったためにミャンマー北部の特産種ともいわれていましたが、近年はミャンマー・カチン州、中国雲南省、インドの北東部地域(インド・ナガランド、インド・マニプール、インド・アルナーチャルプラデーシュでも生息している事が判明し、未確定ながら3つの亜種に分類されています。



飼育方法も確定された今では、ワイルド個体や累代個体が、以前のような高価格ではなく、ネット販売もされている種類ですが、未だワイルド個体を考えると珍品の1つと云っても良いのかもしれませんね。


赤色の部分が原名亜種の分布域

青色の部分が亜種 ideiの分布域

黄色の部分が亜種ssp.の分布域

ナガランド付近の亜種分類は不明でした。

原名亜種
ヒペリオンヒラタクワガタの原名亜種(学名: Dorcus hyperion hyperion)は、主にミャンマー北部のカチン州や中国の雲南省やなどに生息しています


Lin-Knni Chin Hills Myanmar
2001年WILD

 

亜種 idei

ミャンマー北部のチン州に分布
未だ手に入れていません。

亜種名不明 ssp.
インド・アルナーチャルプラデーシュ・ローワースバンシリなどの原産地が知られているようです。
下添付のヒペリオンオオクワガタは産地「中国 チベット自治区 ニンティ市 メトク県」の個体。
原名亜種という事で流通やネット上で紹介されていますが、産地の場所を上添付の地図の如く調べてみると、亜種sspの産地のインド北東部よりも北に位置し、原名亜種の産地からは、かなり離れています。
内歯にも突起が現れているので、亜種ssp.ではないのか?と疑問視しています。



中国 チベット自治区 ニンティ市 メトク県
2025年WILD


この産地の個体には青丸のように内歯が現れています。


インド・ナガランドの個体群についての説明が見当たらなく、何処の亜種に含まれるのか?

不明でした。

未だ、亜種の確定作業が途中の種だけに、今後の分類に研究されると思います。