昆虫漂流記

昆虫漂流記

西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ウサギ 当ブログ内で紹介させて頂いております

動物、植物の詳細な生息地につきましては、撮影、採集に関わらず、情報の拡散、乱獲、の懸念に、お尋ね頂きましても、ほぼ、お断りさせて頂いております。 身勝手な判断ですが、大変申し訳ありません。チョキ 


てんとうむし 特に昆虫におきましては、

種の保存法、天然記念物等の規制が採集の制限になり、国立公園・国定公園においても特別区域外では採集可能で、一般地域と同様に扱われ、鳥獣保護法は適用外となる為に、情報には気をつけております。ハチ


ヒミツ 閲覧検索においては

パソコンでは、左上部に位置する小さな検索欄で昆虫名や県名を記入する事で、このブログにとりあげた昆虫は検索が容易になりますので、よろしくお願いします。 またこの文章のすぐ下部にあります「記事一覧」のリンクからも検索が可能です。グッド!



わんわん 最後に 、此方から申し上げるのは失礼に当たりますが、

読者申請(フォロアー)されましても、数週の間、イイネ、コメ等の 「音沙汰無きフォロアー様」には事業宣伝目的に名前を列記されたと考え、こちらから無断で登録抹消させて頂いておりますので、ご理解の程よろしくお願い致します。

蚊取り線香・蚊の駆除器②


人々は、夏になると「蚊」への対策に、色々と悩み工夫してきた経緯があります。
前回は、蚊遣り豚や蚊帳などを紹介しましたが、続いて「蚊」と「人間」に関わる文化を取り上げてみようと思います。

先だって,
今回取り上げるレトロ製品の多くについては、インターネット上で画像検索やメーカー名、商品名などで調べてみても、ネット上にも紹介されていない(私が見つけられないのか?)物が多い現状です。
多くの物が、ほんの100年ほど前の物だったとはいえ、戦前戦後の日常品における消耗品だった事から、現代では残っていないのかもしれません。
私が書き込んだ説明書きも、自分の知識や製品の箱の印刷から推測した物もありますので間違いがあるかと思いますが、よろしくお願いします。
とりあえず、他のサイトで見つからない写真には透かし(サイン)を入れています。

人と蚊との関係においては、夏の風物詩ともなる「蚊取り線香」から紹介しなければいけないですね。
少し、蚊取り線香の歴史を記載しておきましょう。
明治14(1881)年頃、蚤(ノミ)への害虫対策として除虫菊が蚤取り粉としてイギリスから日本に輸入されました。
その後、人々の生活の中で、誤って畳の上にこぼした蚤(ノミ)取り粉を、くすぶっていた灰皿に入れたところ、粉が焙られて気化して飛んでいた蚊が次々に落ちた話は世間でも知られています。その話を除虫菊を輸入販売をしていた「金鳥」創業者「上山栄一郎」が東京に滞在中に同宿の線香屋との話で、蚤取粉を仏具用の棒状の線香に練り混ぜる商品を試作したのが始まりと云われています。
そのような日本での発案から、海外で蚊取り線香を見かけても大概「Made in Japan」もしくは「日本と関連会社」の表記があり、日本から年間数千万箱が海外100ヵ国近くに輸出されています。

今回話を進めていくに、蚊取り線香の製造会社名称を列記していますが、各社色々な名称で記載しています。
金鳥は、「KINCHO」「日本除蟲菊株式會社」「大日本除虫菊株式会社」「キンチョー」と和歌山県有田郡にて創業、1942年大阪に本店移転。
アース製薬は、大阪難波で1892(明治25)年の「木村化学」から、1910(明治43)年兵庫県赤穂市での工場設立、後の1925(大正14)年に 法人化「株式会社アース製薬木村製薬所」の赤穂市坂越の本社及び工場の創業地から1991年東京本社「アース製薬」(大塚ホールディングス傘下の持分法適用関連会社)へ移転。
と色々な名称で記載していますが、年月と共に会社の名称が変更になったり商品に書かれている名称から、ブログ内では色々な呼び名で記載しています。

棒状蚊取り線香
金鳥(大日本除虫菊株式会社)は1885(明治18)年、和歌山県有田郡の創業者の上山英一郎が、福沢諭吉の紹介でH.アモア氏から殺虫効果のある除虫菊の種苗を手渡される。上山は、乾燥させた除虫菊の粉末からノミ取り粉の製品化に成功し、農家から蚊に効く除虫剤の製造を依頼され、澱粉に除虫菊を混ぜた線香(蚊取線香)「金鳥香」を思い立ち製造を開始する。最初は棒状であったが、燃えている時間が30~40分と短く、細いため効果を上げるには何本も焚かなければならない短所がありました。
1895(明治28)年に上山英一郎の妻「ゆき」さんが、蚊取り線香を渦巻型に改良する着想を考え、7年の歳月を費やし、1902(明治35)年に現代にも続く「渦巻型蚊取り線香」を発売した。
その経緯から、棒状の蚊取り線香は1885(明治18)年頃から、1902(明治35)年頃の間に製造されたものと限定されます。


左から
 
ライオン「かとり線香」 明治時代

 


種田東雲堂「鍾馗かとりせんこう」明治時代



日本除蟲菊株式會社「孔雀印 蚊とり線香」明治時代

(キャラクターが孔雀)


日本除蟲菊株式會社「孔雀印 蚊とり線香」明治時代

(キャラクターが孔雀)



大日本除蟲菊株式会社(金鳥)が明治時代から戦前まで製造されていた棒状蚊取り線香「金鳥の 金鳥香」


2023年、大日本除虫菊株式会社(金鳥)と中川政七商店がコラボレーション(左商品)としてレトロのデザインで再販しているが、戦前の商品(右商品)を比べ見ると各部分が違っている。


和歌山県箕島町(現有田市)で、操業の「内外除蟲菊株式会社」の「月虎印のかとりせん香」。

今は「中外除虫菊株式会社」有田市新堂で操業所在地

 

棒状蚊取り線香は、各製品ケースの図柄のような仏具で使うような線香立てでも使用されますが、下の「蚊燻器」と呼ばれる金属製の容器に入れて使う方法もありました。

 


渦巻型蚊取り線香
1895(明治28)年、金鳥(大日本除虫菊株式会社)の上山英一郎の妻が、蚊取り線香を渦巻型に改良する着想を考え7年の歳月を費やし、1902(明治35)年、現代にも続く「渦巻型蚊取り線香」を発売した。

左上から


明治から昭和にかけて京都西堀川にあった「キリン」ブランドの蚊取り線香。

大濱浄(Ohama Kiyoshi)氏によって製造されていた。


岡山県岡山市新屋敷町(現在岡山市北区)に昭和20年代に存在していた「菊日本工業株式會社」が製造していた「キクニホン」と云う名称の蚊取り線香


アース渦巻蚊取り線香
アース製薬木村製薬所(兵庫県赤穂市坂越)が1910(明治43)年に設立され、商品の文字列が「右横書き」から「左横書き」に変更されたのが1940(昭和15)年であることから、明治43年から昭和15年の期間に製造されたと推察される。

 


箕島除虫菊工業株式會社 (和歌山県有田市)の丹頂渦巻 (蚊取り線香) 。

昭和初期(戦後以降)に製造されてたもの。
 

大日本除虫菊株式会社(KINCHO)が製造している、金鳥の渦巻蚊取り線香。
現在の商品とデザインは同じだが、文字列が「右横書き」である事から、渦巻き型が開発された明治35年から「左横書き」に変更された昭和15年までに製造されていたと判る。

現在の金鳥の蚊取り線香のデザイン


戦時中に日本軍陸軍兵隊で使われた、「陸軍蚊追粉」(大阪陸軍需品支廠(じゅひんししょう)」の蚊取り線香。


戦時中に日本軍陸軍兵隊で使われた「円筒式多煙陸軍蚊取り線香」(大阪陸軍需品支廠(じゅひんししょう)」

の蚊取り線香。

 


戦時中に日本軍陸軍兵隊で使われた慰問用「虎印 蚊取粉」売薬部外品。

一般には販売されず、軍部内で配られた蚊取粉。
(蚊取粉(かとりこ)は、主に除虫菊(じょちゅうぎく)の粉末や植物成分を主原料とした、煙で蚊を駆除・忌避する粉末状の殺虫剤です。明治から昭和初期(戦前)は棒状で、現代は渦巻き型の「蚊取り線香」が主流ですが、原料となる除虫菊の粉末や、粉末をそのまま固めたものも蚊取粉と呼びます)



防虫製薬会社の雑貨品


アース製薬のお針入れ
戦時中にアース製薬木村製薬所によって作られた、軍服などを戦地で修復するための針糸いれ。
表に歌手の「笠置シズ子」の絵が描かれていて、「アースの歌」と称したジャングルで戦う軍人を励ます歌が記載されていて、二つ折りになった内側には、破れた軍服を修繕するための針と糸が用意されている。

軍服に必要なお針入れだけの役割でなく、左側に防虫剤の宣伝が記載されている。



昭和時代にアース製薬木村製薬所が「強力殺虫剤 アース木村製薬」と宣伝で提供したキーホルダー


アース製薬が製造した軟膏剤「アースタム」の説明書き。

表、裏に英語と日本語で表記されている。
家庭用常備薬で防虫剤や殺虫剤ではなく、蚊に刺された際に塗る軟膏剤の説明書。
薬の効能は「皮膚病、毒虫に刺された時、髭剃後、痔疾、水虫、凍傷」となっている。


ホーロー看板


アース製薬の蚊取り線香のホーロー看板。

女優の「由美かおる」さんのモデルで昭和時代のレトロ看板。

「由美かおる」さんがモデルで1971年(昭和46年)に提供された看板が、町の彼方此方に飾られていた。

当時、アース製薬は大塚薬品のグループの一会社だったので、両社の名前が列記されている。

現在は1991年東京本社「アース製薬」(大塚ホールディングス傘下の持分法適用関連会社)へ移転しています。

 


金鳥(大日本除虫菊株式会社)の蚊取り線香のホーロー看板。

歌手の「美空ひばり」さんが1967(昭和42)年から 金鳥蚊取り線香の広告に起用されています。

 

ポスター


フマキラー株式会社「電気蚊取り器ベープマット」のポスター。

喜劇俳優、落語家の初代「柳家金語楼(やなぎやきんごろう)」さんがモデル。

(「柳家金語楼」さんとは、小学生の志村けんさんが、金語楼の酔っぱらいコントを真似してクラスの人気者となり、当時の笑いの体験が後の志村のコントになったとインタビューで語る喜劇俳優でもある)


レトロ皿


金鳥(大日本除虫菊)の「美空ひばり」の蚊取り線香の宣伝用のお皿。大きさは直径30センチほど。
この皿に蚊取り線香を置いて使う用途ではありません。


金鳥(大日本除虫菊株式会社)の蚊取り線香のTシャツとパンツ。

黄ばんでいるが、絵柄が色あせる心配から漂白が出来ない。


蚊取り線香柄のTシャツ


近年の蚊取り線香と同じように代用される防虫剤

(金鳥、アース製薬、フマキラー)

 


金鳥(大日本除虫菊株式会社)の渦巻型蚊取り線香

 

金鳥(大日本除虫菊株式会社)「金鳥の渦巻太巻 野外使用最適」

 

金鳥(大日本除虫菊株式会社)「シンカトリ 」

コンセントや電池が不要で、置くだけで使用できる次世代型の屋内用蚊取り器と云われている。

 

金鳥(大日本除虫菊株式会社)「虫コナーズ ベランダ用・玄関用ペアパック」

 

金鳥(大日本除虫菊株式会社)「蚊がいなくなるスプレー」

1日に1回「プシュ」とスプレーするタイプ

 


アース製薬「アース渦巻香 プロプレミアム

 

 アース製薬「吊り下げ式蚊取り線香皿」

昭和の時代に、よく見かけた農作業の最中に腰にぶら下げて使用したタイプ。

立ててぶら下げても、横にして置いていても安全に使用できるのでよく見かけたものです。

現在も現役で発売されてます。

 

アース製薬「電池でノーマット」。コンセントが不要な電池式蚊取り器

電池式で便利だが、注意書きには1日8時間使用で180日用である事。

使用時と使用時以外は、スイッチをON・OFFに切り替える必要がある。

 

アース製薬「アースノーマット電子蚊取り器

此方はプラグ式でリキッドタイプ。

蚊遣り豚(蚊取り豚)を思わせるデザインが、良いですね。

 

アース製薬「アース やぶ蚊・マダニジェットプロプレミアム」防虫剤

スプレーしておくだけで2週間防虫出来るスプレータイプ。

殺虫剤ではないようだ。

 

アース製薬「アースジェット」

ハエ・蚊に対応の殺虫剤

 

フマキラー「虫よけアロマ線香 5色パック」

 

フマキラー「どこでもベープ蚊取り 電池式」

電池式で便利だが、注意書きには1日8時間使用で120日用である。

使用時と使用時以外は、スイッチをON・OFFに切り替える必要がある。

 

フマキラー「やぶ蚊バリア・マダニも退治24時時間」

此方も殺虫剤ではなく、防虫剤のスプレータイプ。

 

現代の、防虫剤を取り上げると、ドラッグストアーやホームセンターでは、まだまだ色々な製品が並んでいます。

紹介するときりが無いのでこの辺りで引き揚げます。

 

最後に、今回紹介したレトロ製品は、私の師匠の赤松の郷昆虫文化館館長の所蔵のコレクション(主に陳列品外)を、当方が撮影しています。現代の殺虫剤については、私の方で収集撮影したものです。
レトロ品の説明書きはありませんので、年代や説明文などは私が調べましたので間違いがあればご了承お願いします。
師匠の赤松の郷文化昆虫館(現在休館中・セキュリティ完備)のコレクションが世間に知られるように取り上げました。