ヒペリオンヒラタクワガタ
学名
Dorcus hyperion Boileau,1899
ヒペリオンヒラタクワガタ
ミャンマーから少しインドに至るエリアにのみ産するが分布地域は限られています。
1999年以降に、入荷機会が増えてきたようです。当時は、まだ原名亜種の入荷だけで、雌の諸事情も判らず、ワイルド個体の雌にはティティウスヒラタ雌がペアとして、採集された原産国で揃えられて輸出されていたという話もありました。
2000年以降に、いくつかのワイルド雌のみでの持ち腹の産卵で、ヒペリオン雌の個体が周知されました。しかし、当時は高価な虫には変わりなく、ワイルド個体の70mmで10万円、50mmで2万円ほどの価格でした。
昔の図鑑などによると、ミャンマー北部のチン山脈からの発見と入荷原産地だったためにミャンマー北部の特産種ともいわれていましたが、近年はミャンマー・カチン州、中国雲南省、インドの北東部地域(インド・ナガランド、インド・マニプール、インド・アルナーチャルプラデーシュでも生息している事が判明し、未確定ながら3つの亜種に分類されています。
飼育方法も確定された今では、ワイルド個体や累代個体が、以前のような高価格ではなく、ネット販売もされている種類ですが、未だワイルド個体を考えると珍品の1つと云っても良いのかもしれませんね。
赤色の部分が原名亜種の分布域
青色の部分が亜種 ideiの分布域
黄色の部分が亜種ssp.の分布域
ナガランド付近の亜種分類は不明でした。
原名亜種
ヒペリオンヒラタクワガタの原名亜種(学名: Dorcus hyperion hyperion)は、主にミャンマー北部のカチン州や中国の雲南省やなどに生息しています
Lin-Knni Chin Hills Myanmar
2001年WILD
亜種 idei
ミャンマー北部のチン州に分布
未だ手に入れていません。
亜種名不明 ssp.
インド・アルナーチャルプラデーシュ・ローワースバンシリなどの原産地が知られているようです。
下添付のヒペリオンオオクワガタは産地「中国 チベット自治区 ニンティ市 メトク県」の個体。
原名亜種という事で流通やネット上で紹介されていますが、産地の場所を上添付の地図の如く調べてみると、亜種sspの産地のインド北東部よりも北に位置し、原名亜種の産地からは、かなり離れています。
内歯にも突起が現れているので、亜種ssp.ではないのか?と疑問視しています。
中国 チベット自治区 ニンティ市 メトク県
2025年WILD
インド・ナガランドの個体群についての説明が見当たらなく、何処の亜種に含まれるのか?
不明でした。
未だ、亜種の確定作業が途中の種だけに、今後の分類に研究されると思います。











