おわりに

 私は、リタイア後、古希を迎える頃から、体調がすこぶる善くなり、毎日を上機嫌に暮らせるようになった。特に、健康管理士の資格を取り、予防医学・栄養学・ホメオスタシス(自律神経・ホルモン・免疫力)等の知識を身に付け、「天徳先生のおもしろ健康法」として、健康講演会を開催するようになって、自制した食生活と運動(ヨーガ・チベット体操・真向法)でメキメキ丈夫になってきた。やはり、人はいくつになっても、広く知識を求め、脳細胞を活性化させることが大切だろう。第一章から第七章は、その辺りの極意を網羅したので、あなたの生活に取り入れていただきたい。


私は、現役時代、片頭痛とともに、ストレス・責任加重等で、ピーク時には、BMI30近く、メタボ・糖尿病(生活習慣病)直前のボロボロの身体になっていた。しかし、リタイア後、故郷に帰り自然の中での農作業・健康講演会とともに、ヨーガ講師である妻の教室に通い出し、BMI23、日本古来の発酵食中心の食生活での体質改善を果たした。特に第八章にあるヨーガの「太陽礼拝」を毎朝6回こなし、背骨(プラーナ管)から生命エネルギー(プラーナ・気)を取り入れると、深部体温が一気に高まり、身体がポカポカしてくる。

 早朝4時に起床・洗面・清掃・読経の後、朝飯前に、ヨーガ・チベット体操・真向法を、みっちり約1時間こなし、午前9時過ぎに、ブランチ(ブレックファスト+ランチ)をとるが、この間、前日の夕食時から約15、6時間経過していることになる。これは、体内でオートファジー(細胞の恒常性・自食作用・リサイクル)が発動する時となり、遅い時間の朝食は、胃腸を休ませるかけがえのない一時だ。現役時代、あれほど断ち切ることが難しかった、タバコも酒も欲しくなくなった。


そして、何よりも、地理的にはN老師と遠く離れてしまったが、現代のネット社会でのSNS・LINE交換で、怒涛のごとく薫陶を受けることが出来るようになったことが嬉しい。

一日が10日の如く濃密な時空を超えた世界は、正に第九章の「量子力学の善導」にある。極意は、意志力・集中力・振動数・祈り・生命力などである!

私は、青春時代、脳挫傷事故に遭い、当時は、お先真っ暗・絶望の人生しか描けなかったが、今は、還暦後15歳の青春時代と心掛けている。

「人身は受けがたし爪の上の砂・人生は朝露の如し・人生は夢・幻!」の如く、はかないものだが、「終わりよければすべて良し!」「人生は裏表!還暦すぎれば表街道に出る」

なので、あなたは、還暦までは健康第一で社会の最前線で頑張って貰いたい。

やがて、還暦までの「裏の人生」を経て、還暦から、古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿・白寿・百寿がやって来る。「表の人生」だ!この時、効いてくるのが「裏付け・裏打ち・裏書き」だ!

どうか、波乱万丈の人生ほど、豊かでおもしろいものだと心得て、希望を持ち、「喜びの中で生きる!」と決意して生き抜いていただきたい!

最後に、私の口ぐせ「人生、何が幸いするか分からない!」を贈ります。


本書の刊行にあたりまして、本当に多くの方々のご尽力を賜わりました。とりわけ、


紙面をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。


二○二四年  月  日


         山下天徳(幸治)