G.W.に札幌芸術の森 に行って来ました。
初めて行くので住所を調べたら、「札幌市南区芸術の森」というのにまたビックリ。
なんと40haもの敷地に様々な美術館やアトリエ、工房が点在しているのです。
40haがどの位の広さかというと、東京ドーム8.5個分です。
札幌ドームだと7.3個分です。どちらにしてもわかるようなわからないような^^;
面白いのが駐車場の料金で、1回500円なんですが、無期限の6回回数券が1000円なんです。
地元の人なら断然回数券がお得でしょ!ということで回数券を購入。
本当にまた行く?と思われるかもしれませんが、意外とワタシ美術館好きなんです。
公園も好きなので、ここならどちらも楽しめます。
ちょうど札幌芸術の森美術館 でTV・CMを何度も見ている『フレデリック・バック展 木を植えた男。 』を開催していたので、野外美術館 との共通券で入園。
74点もの彫刻が点在している野外美術館もとっても良かったのですが、訪れた日は小雨がぱらつく曇り。
そして市内の中心部は桜が満開と報道されていたのですが、南区はまだまだでほとんどの木がまだ秋の枯れ木のようでした。
6月に入って新緑が生い茂る頃に晴れたら、最高に気持ち良いと思います。
というわけで、『フレデリック・バック展 木を植えた男。』の話を。
大好きなジブリのお二人(高畑勲・宮崎駿両監督)が敬愛するというのだから、さぞかしすごい人なんだろう。
という、宣伝文句通りに知ったフレデリック・バックさんの存在。
そういえば、アカデミー賞でも聞いたことがある。という程度の予備知識しかありませんでしたが、それでも感動しました。
まず入口にて、「今回の展示は約1000点ありますので・・・」という言葉に、手荷物は無料ロッカーに預け、音声ガイドを借りることを即決。
これがとても良かったです。
2歳の時に書いたいたずら書きというのにはあまりにも完成度の高いイラストから始まり、作品にまつわるエピソードを聞きながら観ていくと、フレデリック・バックさんの人生の一端が分かち合えるような感覚で進んで行けます。
奥さんとの出会い・結婚に至るまでのエピソードはとても素敵なんですが、歳月を経ていくと「報酬が高いという理由で奥さんが仕事を請けるようすすめた」という作品もあったりして、夫婦の変遷までわかります(笑)。
そしてジブリ作品とも共通する文明の進化による副作用への警鐘。
生身の人間らしいエピソードや作品に込められた強いメッセージに、どんどん惹きこまれていきました。
また、音声ガイドにはMONKEY MAJIKの展覧会のテーマ曲まで入ってます。
なので解説がないところでそれを流すとCMで見た通りの世界観に浸れます。
札幌での展示は27日までなので、お時間ある方はぜひ行ってみてください。