朝方、特養からかかってきた電話は、母の危篤を知らせるものではなく、母が亡くなったことを知らせる電話で、呆然としてしまう私でした。
続きです。
前回の話はこちら⬇️
何だか地に足がつかないというか、フワフワした感覚で、急いで身支度をして、タクシーに乗り込んだ。
特養はまだ玄関があいてなくて、建物の周りで右往左往する私たち。
何とか中の人に気づいてもらえて、開けてもらい中に入ることができた。
居室に入いると、いつものようにベットに母が横たわっている。
初めて見るスタッフの人が、医師が来るまで少し待つように言って出て行った。
駆け寄ったが母は静かに眠っているようだった。
👩🏻「ママ!まいよ、大丈夫?」
そういつものように声をかけて、いつものように今にもパチッと目を開けて
👵🏻「あら、来てくれたの?ありがとう」
と言いそうな感じだった。
そのくらい、自然に穏やかに、母は目を閉じていた。
本当にぐっすり眠っているだけにしか見えない。
にわかには現実を受け入れられなかった。
👩🏻「ママ、ママ、起きて。まだ逝かないで。どうして黙って逝っちゃったの?」
いや、1人で逝かせたのは私だ、
母こそ、
👵🏻「どうして来てくれなかったの?」
と言いたいだろう。
もう、後はもうとめどなく溢れる涙をおさえることができない。
どうして、
どうして. . .
ごめんね、ごめんね. . .
泣き崩れる私の背中を息子くんが優しくさすってくれた。
次女も泣いている。
しっかりしなくちゃ、しっかりしなくちゃ。
特養の担当医師が来て、母の瞳孔をチェック、死亡は確認された。
私は呆然と立ちすくんでいた。
あっけない幕切れのように感じていた。
昨日、ここで明日また来るねと言って出たのに。
まさかその夜に血圧が下がってしまうなんて。
ずっと看取りと言われていたのだから、突然というのはおかしいのだけれど、まさか昨日の今日なんて、それは思ってもいなかったから、虚をつかれた感じがしてしまって. . .😞
しかも、毎日通っていたのに、肝心な時にはそばにいてあげられなかったことが申し訳なくて. . .。
気持ちの収拾がつかなかった。
(つづく)