特養の施設長さんからのメール | てんてこまいの介護日記

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母が食事をとれるようになったので、中心静脈栄養の点滴を抜いて退院できると退院日まで決まったのに、やはり看取り退院を覚悟してほしいと言われ、悶々としてしまう私でした。
続きです。
前回の話はこちら⬇️


母のことで悶々としていると、特養の施設長さんからメールがきた。

電話の折、施設長さんが不在だったので、一応、メールで報告をしていた。そのメールへの返信でもあったけれど. . . 。



施設長さんからのメールはいつもより長文だった。


そのメールはとても丁寧で、私の気持ちをおもんばかり、苦慮しながら書かれたと察せられるものだった。


母は、現在、中心静脈栄養の点滴をした上で800Kcal/日の食事を提供されていて、平均するとその5〜6割程度の摂取量とのこと。

一般的には800Kcalのみでは1日の接種量には足りないので、点滴を外して退院した場合どうなのか?という点から、過度な期待を家族にさせて退院というのはどうかと病院の方に話してみたという。


それから相談員の山本さんが病院といろいろ連絡をとり、話し合ってくれたようだ。


家族にとって「看取り」という言葉がどれほど重いものかも、受け入れ難いものかも施設長さんはじめ、特養の皆さんも重々承知しているし、また特養の皆さんも母に食べて元気になってほしいという気持ちは家族と同じだけれど、そこはやはり介護のプロとして、期待ばかりを先行させず、現状をしっかりと確認した上で多職種と相談しながら正確に把握することが求められると思っていると書かれてあった。


確かにそうだよね。


そして、退院して食事を食べることができなければ再度看取りの対応をするという方法は?という議論も、もちろんしました


とあった。


でも、話し合いの結果、今回は看取りとして退院し、問題がなければ看取り解除という方法のほうがよいのではないかという結論に至りましたということだった。


施設長さんのメールには、特養の皆さんが、母の退院について、丁寧に真剣に議論を重ねてくれた様子がよく読み取れた。


そして、

看取り介護で退院しても、看取り介護でなく退院しても提供するケアに全く違いはないので安心してほしい

と繰り返されていた。

そして、先にと書かれてあったように、看取り介護で退院しても母の様子で看取り解除にもなるとあったし、看取りで退院の場合、コロナ禍で禁止されている面会も、防護服を着て毎日面会が可能になるということだった。

そしてそれは家族にとっても、また母の回復にとっても良いのではないかとも書かれてあった。


施設長さんやスタッフの皆さんが、母や私の気持ちに寄り添って下さる思いをひしひしと感じた。

きっと、今、とても私が悩んでいるだろうから、なるべく傷つけたくない、でも、言うべきことは言わなくてはならない、施設長さんのメールの一字一句にその思いが滲んでいるようにも思えた。

きっと、書くのに苦慮したんだと思う。


でも、それでも、やっぱり、続く一文に、私はさらに打ちのめされる気持ちになってしまった悲しい


(つづく)