意識のない母 | てんてこまいの介護日記

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母の介護に加え、一人暮らしの叔母の介護も加わり、てんてこまいの介護日記です。

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やっと決まった母の搬送先に、夜中、タクシーをつかまえて駆けつけた私たちでしたが、コロナ禍のため、入り口で検温があり、私は引っかかってしまい、なかなか中に入れず焦りました。
そして、やっと許可証をもらって. . .
続きです。
前回の話はこちら⬇️


少し暗めの救急の待合室で、駆けつけると

私たちを見て立ち上がって頭を下げる人がいた。


特養のスタッフの人だった。


(以下👱‍♂️介護スタッフ、🧑🏻‍⚕️看護師、👩🏻私、👧🏻👦🏻子どもたち)


👱‍♂️「梅園風子さんのご家族ですか?

"ヒルトップ山の手"の沖といいます。」


👩🏻「こんな遅い時間にありがとうございます。遅くなって申し訳ありません」


👱‍♂️「いえいえ。風子さんは、はじめにPCR検査をするということで運ばれて行って、待つように言われて、今待機中です。

簡単な経過は看護師さんにお伝えしてあります」


👩🏻「ありがとうございます。」


👱‍♂️「一時はどうなるかと思いましたが、搬送先が見つかって良かったですね。ご心配されたでしょう。」



真面目そうで優しい感じのスタッフの沖さん。

沖さんも大変だったろうに、嫌な顔一つ見せず、私たちをねぎらってくれて、あたたかい。

良い人で良かった。

こういう時のちょっとした対応で、心が癒されたりするものだ。


子どもたちもニッコリして頭を下げた。


中から出てきた看護師さんに、沖さんが声をかけてくれて、看護師さんが


🧑🏻‍⚕️「ご家族の方ですね、少々お待ちください」


と言って、すぐに書類をとってきて、書くように促された。


待合室になっているが、すぐに廊下続きでもあるので、薄暗い中、人の出入りは多くバタバタしている。


ストレッチャーが走り込むように入ってきたり、説明を受けてむせび泣く人がいたり、トラブルがあったのか、怒鳴り声もあがったりで、緊迫した空気にこちらも身が縮まる思いだ。


書類を書いたり、同じ質問をされたりするが、母の様子はまだ一向にわからないのも落ち着かない。


やっと、看護師さんが出てきて


🧑🏻‍⚕️「検査の結果、コロナ陰性でしたので、こちらへお母様をお連れします」


程なくベットに横たわって酸素マスクをした母が運びこまれてきた。


👩🏻「ママ!大丈夫!?」


👧🏻👦🏻「おばあちゃん!!」


駆け寄ったが、酸素マスクをした母の反応はない滝汗

ベットの中でグッタリしている。


しかも通りすぎる一瞬しか顔を見ることはできず、ここから診察や検査や治療などが始まるようで、看護師さんたちは大急ぎで母のベット(ストレッチャー?)を押して行ってしまった。


後に残された私は呆然として立ち尽くしていた。


厳しい現実をつきつけられた気がした。


そんな私の様子を見て、子どもたちが

👧🏻👦🏻「ここから治療だから、大丈夫だから!」


子どもたちに支えられるようにして椅子によろけるように座った。

スタッフの沖さんも心配そうにしている。


脳梗塞で救急搬送された時も意外に元気だったのに. . .


顔も血の気がなかったし、意識もない母の様子に改めてショックを受けた。


母は大丈夫なんだろうか?!

(つづく)