翌朝、転院した母の病院から電話があり
急変か?!
と慌てた私だったが、夜中に大声をだしたとかで、病室を変えたという連絡だった。大声を出しても迷惑にならない耳の遠い人と同室にしたとのこと。
部屋番号をメモして電話を切った。
どうしたんだろう...大学病院では部屋が変わっても一度もそんなことを言われたことがなかったのに😞
慣れない所でせん妄が起きることがあると聞いていたが、それなのだろうか。
母は大丈夫なんだろうか。
大学病院では元気になっていると言われていたので少し安心していたが、昨日、魔女先生から、状態がとても悪くて良くなる見込みがないように言われたので、とても心配になる😞
面会時間まで落ち着かず、早めに家を出た。
母は昨日の広いリビングのような所にいて部屋にはいなかった。
そこは高齢者の人ばかりがまばらに座っていて、皆、こわばったような顔をしていた。
母は昨日のようにテーブルの所ではなく、通路の手すりの所に車椅子で横付けされていた。
そこで、ボーッと座っていた。
私が声をかけると、
👵🏻「あらマイちゃん、来てくれたの?忙しいのに悪いわねー」
と笑顔を見せた。
👩🏻「具合はどう?」
👵🏻「寒くてねー。今度、靴下を持ってきてくれる?」
母の手は氷のように冷たくて、足は素足に靴をはかされていた。
👩🏻「靴下持ってきてあるよ、カーディガンもあるから」
👵🏻「あらそうなの、ごめんなさい、わからなかったわ」
私は急いで新しく教えられた部屋に行って靴下とカーディガンをとってきた。
ベットのふとんがだらしなくなっていたので、急いでそれも整えて、母の所へもどった。
靴下を履かせると
👵🏻「あー、あったかい、ホッとする😊」
としみじみと言った。
カーディガンを着せようとしたら、病衣の中に肌着を着ていなかった。
👩🏻「え?なんで肌着を着てないの?これじゃあ寒いでしょ」
👵🏻「肌着がないんじゃないの?」
👩🏻「そんなわけないでしょ」
肌着5枚、靴下5足、カーディガン2枚をちゃんと渡してある。
カーディガンや靴下も棚の中に入れられていたから、母が自分でとったりするのはできない状態だった。肌着もたぶん母が自分ではとれないだろう。でもお風呂の時に着替えないのか。
周りの人たちは病衣の上にダウンベストのようなものを皆一様に着ている。ここは普段から寒いのだろうか。
看護師さんを呼び止めて肌着のことを聞いてみる。
看護師さんも、母の病衣の中をのぞいて、
「あら、ほんとだわ。後で着替えの時に着せますね」
と言ってくれた。
👩🏻「皆さん、ダウンベストを着ているようですが、母も持ってきた方がいいですか」
と聞くと
「お年寄りは脱水症になりやすくて。ここは暖房がきいていて、乾燥してるし、ダウンなんて着たら暑くて汗かいて脱水になっちゃう。本当は、着ない方がいいんですよ。だから必要ありません」
と言った。
でも、じゃあ何でみんなダウンベストを着てるんだ??
(つづく)
脱水症状に気をつけて。水分補給を忘れずに