転職支援をしている斉藤です。
昨年の今頃、高校時代からの親友Kの結婚式に行ってきました。お相手は何と同じ高校の同級生Bさん。Kは27歳の時、うつになり長い療養生活を強いられました。再び生きる気力を取り戻した彼に待っていたのは、ブランク期間のせいで正社員として就職できない絶望でした。
正社員としての就職を諦めた彼は、契約社員として再出発しましたが、年収が前職の半分以下になってしまい再び絶望。世の中の冷たさに絶望した彼は「 こんな年収じゃ一生結婚できない 」っていつもボヤいていました。
K以外にも、給料が安いから結婚できないと嘆く男性は私の周りでも多くいます。女性が婚活するときに、相手の収入が重要ポイントなのは事実ですが、女性が求める収入を稼げる未婚男性がそんなに残っていないことが、結婚できない男女をたくさん生み出してもいるのです。
そこで、結婚相手として、男性の収入の現実ラインは、昨今いくらぐらいなのだろうか?と考えてみました。
40代年収240万円の契約社員でも結婚できる
「 いずれは結婚したいと思うんだけど、自分の収入を考えると結婚してくれる人はいないだろうなって思ってた 」と振り返るのは、現在大手スーパーに契約社員として勤めるK君(43歳)。そんな彼の現在の年収は240万円。
「 契約社員という状況だから、これ以上の年収アップはそう簡単には期待出来ないと思う。それに、いつ首を切られるかわからないので、本当に将来が不安。それより結婚なんてとてもじゃないけど難しいよ 」同世代より低い年収だからこそ、日頃から節倹を欠かさないように努力してきたK。
Kには親が残してくれた実家があったから、年に6万~7万円固定資産税を払うだけで、家賃はタダ同然。しかも、自炊が好きだし、あまり出歩かないから、食費や交通費はほとんどかからない。だから、貯金は月に最低3万円。多いときは10万円するように心掛けてきたという。
「 だからと言って、もともとの収入が低いからほとんど貯金はできてないよ。家も築40年のオンボロなので建て替えも考えないといけないんだけど、とてもそんな資金はどこにもないし、どうしたらいいものか 」
Kの実家はとある京阪神地区にある一軒家。家族で住んでいたのならまだしも、実家は独身暮らしには広すぎる。可能ならば、人に貸して家賃収入を得るという手もあるんじゃないの?って冗談交じりに話してたのを思い出しました。これで定期収入があれば、契約社員という現在の状況に対しても、そこまで不安がらずに済むのではないかと考えたからです。
寝る場所だけは確保できているという安心感は大事ですが、建て替え資金がないのなら、最悪、家を売ってしまえば、土地代だけでもまとまった金額が手に入るのではないでしょうか?
では、Kが「 無理だ 」と考えていた結婚に関してはどうなんだろう?
40代でも年収300万円以下なんてザラにいる
現在の日本においては年収200万~400万円の人はザラにいます。女性側だって結婚後に専業主婦になれるなんて思っている人はむしろ少ないと思います。ダブルインカムになると、自分が年収240万円でも、奥さんがパートなどで200万円ぐらい稼いでくれれば、年収400万円になるわけですし、考え方によっては、自分も相手も今よりもいい生活ができるのではないでしょうか?
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年収300万円以下の40代は恋愛対象としてアリ?ナシ?それとも…についてまとめてみましたがいかがでしたか?
結婚したおかげで、「 年収が少し上がった 」と久々に会ったKは嬉しそうに報告してきました。「 結婚してその年収じゃ可哀そうだからと店長がリーダーに昇格させてくれたんだよ 」
「 年下のくせに偉そうなんだよ、あの店長は!! 」ってこの前愚痴ってたのは誰でしたっけ?!
そんなKは、今日ももうすぐ生まれてくる娘のために店頭でお好み焼きを焼いています。

