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40代からの転職が失敗して絶望する前に考えること

40代からの転職が失敗して絶望する方には、ある典型的な特徴があります。いかに行動すれば短期間で正社員として就職できるかを、総務歴15年の私斉藤が正しい戦略と戦術を伝授します。
キャリアアップ・キャリアチェンジを考えている40代も必見ですよ。

 

転職支援をしている斉藤です。

 

突然ですが、うつ病って本当に苦しくて辛いです。私は前職で「 統合失調症 」と診断されて既に5年の年月が経ちました。最初は、「 何だか息が苦しいな 」ぐらいの自覚症状だったんですが、「 息ができなくなってパニックに陥ってしまう 」という最悪の状態が3年以上続きました。

 

そんな私は、昨年主治医からようやく「 長かったけど、やっと元通りになってきたね。おめでとう 」と言われホッとしていましたが、現在「 再発 」という最悪の2文字が頭を駆け巡っています。

 

そうです、また「 息が苦しい 」状態に戻ってしまいました。

 

人生山あり谷ありですが、夢だった転職支援事業を立ち上げた途端の出来事でした。主治医から「 頑張り過ぎるところが斉藤さんの悪いところ 」と言われていましたが「 超絶頑張っちゃった 」のが原因なんでしょうね。

 

 

エリート街道まっしぐらのサラリーマン

20代から30代の頃、Sさんの人生は、まさに順風満帆であったと言えます。大学を卒業後、群馬県の某大手有名自動車メーカーに就職した彼は、学生時代から付き合っていた女性と結婚し、一人娘も生まれた。

「 新卒で入った企業には13年間勤めていたんですが、工場が九州に移転することになっていまいました。しかし、僕も妻も自宅から離れたくなかったので、転職することを決意しました 」

偶然、Sさんと同じ職種の人材を募集していた別の大手自動車メーカーが見つかり、彼は難なく転職することに成功したという。年収も倍近い800万円にアップ。
「 新しい職場は神奈川県だったんですが、すでに群馬県にマイホームを建てていましたから、単身赴任でスタートさせました。今更ながら、これがよくなかったかも知れませんね 」

転職して4年。「 多い場合だとには月に120時間も残業していた 」という日頃の無理が作用したのか、体調を崩したSさんは、医者に「 うつ病 」と診断されてしまった。それから3年が経ったが、治療がうまくいかず、Sさんは42歳で退職せざるをえなくなった。

「 しかも、心筋症も患ってしまったのです。さいわい手術をしてよくはなったんですが、妻も初期段階の乳がんで、『 あなたの面倒を見る余裕がない 』と言われてしまったんです。 」
 

エリートサラリーマン負け組街道まっしぐら

その後、群馬県で飲料メーカーの会社に就職するも、「 うつ病 」が再発。1年で会社を辞職するハメになった。それらの不運が重なりに重なって、Sさんは妻と離婚をするハメに陥った。慰謝料や娘の養育費は払えなかったので、マイホームを妻に譲り、現在は東京の「 某ネズミの国 」でアルバイトをしながら、友人とシェアハウスに住んでいるという惨めな生活を送っている。

 

「 もともと子供は好きだったので、仕事にやりがいは感じています。ただ、今の時給は900円。単身赴任中に遊んだお金や、引っ越し代などの借金が、まだ100万円くらい残っているので、正直、まともに生活するのはかなり厳しい状態 」

勝ち組だった男女が、坂道を転がり落ちるように悩みに悩む……そのきっかけが「 過労によるうつ病 」というパターンは、実はよく見る光景という。

 

勝ち組リーマンが年収800万円から時給900円へのストーリーについてまとめてみましたが、いかがでしたか?順風満帆に見えるエリートも転がり始めると止まらないようですね。転職支援をしている斉藤でした。