東京オリンピックによる経済効果と消費税アップを目の前に、不動産業界が改めて活気にあふれて来つつある。しかしながら、それとは逆に40代から50代のの中で住宅ローンが支払えなくなるサラリーマンやOLが増えてきている。
正社員からアウトソーシングになって絶望
田路さん46歳は、13年前にマイホームをローンを組んで購入した。購入時の手取りは30万円で、奥さんも英語の講師をやっており月収15万円くらいあったそうだ。賞与を含め、世帯年収は600万円あって、旧公庫のゆとりローンとノンバンクで割り振ってローンを設定した。 しかし、悲劇はそこから始まる。
マイホームの購入から3年後、勤務先の業績がドンドン悪化していたのだという。転がるように転落人生が始まっていった。正社員からアウトソースという雇用形態となった。簡単に言うと個人事業主。
あっという間に減収しましたが、コツコツとローンを支払い続けたという。
泣きっ面にハチ!母親が倒れて半身不随に
そんな頑張りも役には立たず、4年前に母親が倒れて半身不随になってしまったのだ。脳梗塞だった。
ラッキーなことに一命は取り留めたのだが、リハビリをやる母親の手伝いで、田路さんは母親の排泄サポートができるよう母親の暮している団地と勤め先を往復する365日だという。
それでも、負担が大きく月7万円もかかるグループホームに入居をすることができたが、そういう理由から、公庫への返納が滞納することになる。その後、最終的に去年の4月ごろに「 このままでは債権がサービサーに行きますよ 」という連絡が入った。
サービサーとは、いわゆる債権回収会社のことだ。
現在の状況報告を行なうと、担当者は「 滞っている分を清算しさえすればリスタート可能です 」と言明してくれた。ところがである、ここにきて母親が再び入院することになったのだという。そのことが原因で結果的に、債権がサービサーにシフトし、任意売却か競売か一括返済の選択に迫られてしまったのだという。
それから後に、信金に相談した田路さんだったが、残債はノンバンクに300万円、公庫に2100万円、年金公庫に420万円あったのだという。門前払いされたのは言うまでもないが、サービサーからも連絡があり、「 競売の申し立てを行ないます 」という結論に至っってしまった。
5月には開札となってしまうから、ここ最近は任意売却業者のアドバイスで縁故売却にチャレンジするべく、協力してくれる親族をピックアップしているという。
介護費用もショックでしたけど、借り入れた当時からハナから支払い額が苦しかった。不動産業者に「 あなた自身の給料も今後どんどん上がるから大丈夫ですよ 」って言われて、僕も実際上がると思ってたから大誤算です。
不況でマイホームを失った40代の転落物語
不況でマイホームを失った!40代リーマンが語る転落物語についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
マイホームを手に入れたときには思いも知れなかった不幸が次々と押し寄せて、彼はとうとう夢の城を失ってしまったといいます。不況で給料が右肩下がりの今、あなたも何かを失ってしまうかもしれません!お金の管理は大事です。気を抜かないでくださいね。