兵庫県で転職支援をしている斉藤です。
年末ぐらいは、ちゃんと正社員として職を持っていて、家族と楽しくのんびり過ごしたいと思いませんか?
私も、普通に会社員をやっていた時は、ごくごくそれが当たり前だと思っていました。
でもね、不本意ながら失業した方、リストラされた方や介護離職をせざるを得なかった方、再就職が長引いて失業保険が切れ貯金が底をついた方にとっては、年末年始も絶望感以外の何物でもありませんよね?
私も前回書いた
横領・パワハラが横行している会社を試用期間内で退職した時は、年末年始真っ只中だでしたから、気持ちはよ~く分かります。
さて今回は、私の元へ相談に訪れるまで、絶望の度合いが半端なかったD氏のお話。
45歳のD氏は、2年ほど前に、メンタル的過労により、仕事を退職せざるを得なくなってしまいました。その後も、仕事ができず、自己破産。
「 空白の期間があると、再就職は本当に難しい 」
D氏も、そう痛感していた。
転職サイトに登録して、転職エージェントや、企業からのオープンオファーは確かにあったそうです。ただ、応募しても、面接にたどり着けたことは、一度もなかったとのこと。
中には
「 Dさんのレジュメに大変興味を持ったから、是非応募に進んで下さい 」といった内容にもかかわらず、応募すると、翌日には、「 お祈りメール 」が来ることさえありました。
本当に「お祈りメール」ばかりだったそうです。
今まで何社に、応募したのかさえ、分からなくなってしまいます。
先日も、人材紹介会社アドバイザーから、
「 誠心誠意、D様のご希望条件に合う企業様を探しておりますが、この不況の折、現在ご案内する案件がございません 」といった内容のメールが届くばかりだったそうです。
D氏はそれまで、IT系会社で管理職を務めていたそうです。
しかし、「 現場を離れると、もう昔の知識など使い物にならない 」と痛感。
そんなDさんをもっと驚愕させた事件ががあったそうです。
生活資金を確保するために、仕方なくアルバイトを探し、面接までこぎつけたのですが、D氏の職務経歴書を見た途端に、「 これだけの職歴があれば、何もウチでバイトすることないでしょ?正規の仕事探してみては? 」と、断られたそうなんです。
アルバイトの応募に、職務経歴書など、見せなければよかったと、今でも後悔しているそうです。
就労支援もハローワークも役には立たない。
高齢者の孤独死が、問題提起されて久しいですが、実は、D氏のように、職もなく、家もなく、家族もない者の中途半端な中高年の「 孤独死 」が少なからず、あるのではないかと思っていたそうです。
事実、僅かな蓄えさえ底を尽きかけており、残された道は、自殺しかないと、本気で考えていたそうです。
Dさんのケースは、40代からの転職で失敗して絶望する人の典型的な特徴であると私は考えています。
インターネットの転職サイトや人材紹介会社経由での応募しかしていない。
( 直接郵送応募を一切行っていない )
無料の就労支援やハローワークが役に立つと思って、すがってみた。そして絶望
( 有料の転職支援に申し込んだり、転職攻略本などで勉強しなかった )
1回目の記事に書きましたが、私の先輩で事業に失敗して、2年間引きこもっていた方がおりますが現在、人材紹介会社経由で仕事が見つかり、立派に就労しています。
再就職できない原因が、引きこもりではないことを彼は見事に証明してみせました。
40代からの転職に失敗して絶望する人の典型的な特徴は、求人をキャッチする手段・応募手段が少なすぎることです。あれこれと悩む前に行動あるのみですよ。
40代からの転職が失敗して絶望する前に、正しい戦略と方法論を学んでみませんか?