俺は何処にでもいる大学生
地球科学の授業は単位狙いの奴らが多いけど
俺は好きだ
スマホを弄ってる奴
寝てる奴
他の勉強してる奴
腹が立つけど教授の授業は大切な時間 教授は声もいいんだよなぁ
チャイムが鳴ると同時に終わりましたとわざわざ手を挙げる女 皆がサッサと席を立っても俺はノートを取っていた
「 ○○君は私の授業に熱心ですね 」
ズキュ(♡~♡)ーン
あの日の教授の微笑みが忘れられないぜ
大量の資料を運ぶ手伝いをした時に入った研究室 片付けは苦手なのか散らかって見えるが何処に何があるか教授が把握しているから誰も手を付けない そんな所が可愛く見える
だが
不思議な事がたまにある
教授の顔と言うか纏ってる雰囲気が違って見えたり他の奴は気が付いてない変化 小さな異変 もしかしたら俺だけ感じているかもしれないが喜ぶ俺がいる
新しい助手がある日やって来た
雅紀さんと呼ばれている彼が来てから 俺の気持ちはザワザワと落ち着かない
そんなある日教授に質問しようと研究室へ向かったら話し声がする
「 しょうちゃんこれ好きでしょ 」
「 最高だよ雅紀 」
「 こら慌てないの 」
壁に耳あり障子にメアリ思わず聞き耳を立てる
今、しょうちゃんって言ってなかったか?教授の下の名前は確か
ゴンッ!
急に開く扉
「 ○○君じゃないですかどうしましたか? 」
「 アハハ·····その質問がありまして 」
「 申し訳ない今から来客なんですよ 」
「 そうですかすみません出直します 」
そっと渡された箱はチョコレートだった
「 今日の事は2人だけの秘密ですね 」
俺は見てしまった
開いた扉の向こうに一瞬
もう1人青江教授が居たんだ
そして雅紀さんのうつむき加減が美しい
「 し、失礼します 」
足早に帰る俺
背の高い男性と髪の長い女性とすれ違う
上 田 「 今すれ違った彼顔色悪かったな 」
山 田「 ふたりがイチャイチャしてる所でも見たんじゃないですか 」
俺が見たのは青江教授?
それとも......
複雑なようで単純な双子トリック
お前らのやっている事は全部まるっとお見通しだ
*お買い物へ行くたびに探していた翔ちゃん
イ〇ンにありました 見つけた瞬間うれしかったです!食べたかった味が売り切れていて( 凄い )別のお店で購入しました