地獄のような結婚生活 その13「私が選択した前妻と上手に付き合う方法」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 前妻は、とにかく話が通じない人でした。

 

 この記事、その9「話し合いが出来ない人」でも書きましたが、

 私は、人間とことん話し合えば、必ず分かり合えると思っていましたから、当初は論理的に前妻の悪い点を指摘しましたが、うんともすんとも言わずに黙っているか、それか

 

「あんただって、前にこうしたじゃん!」

 と論点のすり替えばかりして、話になりませんでした。

 

 次に私が取った行動が、暴力でした。

 言っても分からないので、暴力で言い聞かせようとしたのです。

 しかし、これは新たなモラハラの原動力を生み出すだけで、逆効果でした。

 

 この時点で離婚していれば、被害は最小だったと思いますが、当時所属していた団体のルールである、

 

 「離婚したら、退団しなければならない」。

 に縛られていた私には、離婚という選択肢はありませんでした。

 

 

 

 では、どうするのか?

 

話し合いも出来ない。

暴力でも支配出来ない。

 

 こんな人間と上手に付き合って行こうとしたら、あなたならどうするでしょうか?

 私は一つの結論に達しました。

 

 それは、

前妻の思う通りに、言う通りに動くロボットになる事でした。

 

 前妻が見たいテレビ番組があると言うならば、自分が見たい番組があっても譲る。

 前妻が休みの日にここに行きたいと言えば、そこに連れて行く。

 前妻が外食したいと言えば、外食に連れて行く。

 前妻がセッ●スをしたいタイミングで、セッ●スをする。

 

 勿論、洋服のチョイスから、使うシャンプーなどの細かい点も、前妻の好みに合わせました。

 友人と飲みに行く時などは、数週間前から前妻にお伺いを立てなければ、行く事が許されませんでした。

 

 こうして完全にコントロールされる事によって、なるべく摩擦を防ごうとしたのです。

 時折、前妻の思った通りの動きが出来ない時には、

 

「ほんとあんたは何やらしても駄目だね。ダメ男!」

 等と罵られましたが、前妻の思い通りに動けた時には前妻も穏やかでしたから、この方法が一番であると、当時私は思っていました。

 

 

 

 しかし、この方法は彼女のモラハラ気質を増長させるものでしか無かったのです。

 考えてもみて下さい。

 そもそも自己愛性人格障害者が他人を中傷するのは、自分の思い通りに相手をコントロールし、それにより自己愛を満足させる為です。

 

モラハラにより、自分の思い通りの行動を相手が取ってくれている。

 

 これは前妻の成功体験に繋がり、今後もモラハラをし続ければ、私を奴隷化出来ると確信させてしまったのです。

 

 

 

 では、本来はどう行動したら良かったのでしょうか?

 

 自己愛性人格障害者の思考パターンは、外的要因では直す事は出来ません。

 本人が強く願い直す努力をしたとしても、生涯かけても無理である事が多いのに、外側からの何らかの力で直す事は不可能なのです。

 

 ですから一番良いのは、離婚して完全に縁を切る事です。

 

 もしそれが出来ないのならば、相手のモラハラに対抗する術としては、相手の願いを全て却下する必要があったのです。

 

 例えば、

 前妻が見たいテレビ番組があると言っても、自分が見たい番組を見る。決して譲らない。

 前妻が休みの日にここに行きたいと言っても、行かない。

 前妻が外食をしたいと言っても、外食をしない。

 前妻がセッ●スをしたいタイミングで、セッ●スをしない。

 自分の着る服、使うシャンプーなどは全て自分で購入する。

 友人との約束も、勝手に約束し、勝手に行く。 

 

 前妻の意向は全て否定し、全て却下する必要があったのです。

 

 しかし当然の事ながら、私はモラハラ人間にターゲティングされやすい人間ですから、そんな暴君のような行動を取る事は出来ません。

 

相手が喜ぶ事をしてあげたい。

 

 この優しい気持ちに付け込んで、利用しようとするのが自己愛性人格障害者です。

 やはり、おかしいと気が付いた時点で離婚するのがベターな選択でした。

 

 しかし私は、それから10数年の間、前妻の望む通りの行動を取るように努力し続けました。

 そんな自分に無理を課すような行動を取っていれば、当然の事ながら精神は疲弊し、息苦しくなって来ます。

 この歪んだ精神には、癒しが必要でした。

 それにより、この歪んだ家族生活を守ろうと思っていたのです。

 

 私は女性の友達から癒しを得ようとしていました。

 最初は、ただメールのやり取りだけで満足でした。

 そして次には、電話をするだけで満足でした。

 

 しかし歪みに歪んだ精神は、それだけでは満足出来なくなっていました。

 

もっと癒しが欲しい。

もっと癒されたい。

もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと……。

 

 そして私は、最悪の選択をしてしまう事になります。

 それにより、更に苦しみの地獄に叩き落とされるとも知らずに。