少し前、ある方がブログで、
「誰かの何かに対して、羨ましいな～、いいな～、と思うのは簡単だけど、羨ましく感じさせるその人は、困難や挫折を乗り越えて、その輝きを獲得された。
その人が獲得した輝きは持って生まれたものではなく、「苦難」の中から、その人なりの「意味」を学び、掴み取ってきたもの。
だから、それぞれ、自分のいる場所で、自分の出来ることをして、自分らしい輝きを得ていくしかない」といったようなことを書いてらっしゃった。
素晴らしい！
私も同じようなことをよく思います。
人が、その人らしい輝きを見つける時というものは、たいていが苦難とセットになっているような気がします。
私も誰かのことを、いいな～と羨ましく思うたび、ふ、と思います。
その人はきっとその輝きを手にするまでに、色々苦難の時間があったのかもしれない、って。
大体において…、光の表現の大きい人ほど、その人の中には同じだけの闇の部分があると思います。
自分を偽っているという意味ではなくて、自分の中にはネガティブな部分もある、と自覚されているのではないか、ということです。
ワークショップでもよくお話しますが、世界には、極めて悪魔的な人や、極めて天使的な人がいるのではなくて、１人の人の中に悪魔的な部分～天使的な部分まで色んな自分がグラデーションになって存在していて、その色んな自分の中の、どの部分を世界に向けて表現するかというのが、「その人らしさ」を形づくるのではないかな、と思うのです。
だから私達は、変化することが可能なのだと思う。
そして、苦難をただ、私を苦しめる厄介なもの、とだけ見るのではなく、その苦難から何を引き出すか？
苦難という手品のボックスの中から、鳩を取り出すか？ ウサギを取り出すか？ オバケを取り出すか？
私がよく使うエンジェルカードの中に「Ｂｌｅｓｓｉｎｇ Ｉｎ Ｄｉｓｇｕｉｓｅ あらゆる場面に祝福が」というカードがあり、私はこのカードがかなり好きです。
「パッと見た目、とても辛い出来事に見えることも、実はその裏に、あなたを光の方に導く素晴らしい計画が隠されている」、という意味のカードです。
ヒーラーとなることでいずれ生計を立てていきたいな、とぼんやり思った去年の5月頃、私はエンジェルにお願いをしました。
「私がヒーラーになるには、人生経験、ヒーラーとしての自信、自己信頼がまだまだたりません。
これらのことを学ぶ為のレッスンを私に授けてください」
その頃の私は、定年退職してから、ヒーラーとしてデビューするつもりでした。
どうやってヒーラーになったらいいか分からなかったし、定年までの20年程の間に、人としての色んなレッスンをゆっくり学んでいければいいな、と思っていました。
ところが事態は思わぬ方向へ。
私がエンジェルに真剣にお願いした数日後から、それまでとても円満にいっていた会社の人間関係がこじれ出し、言った覚えのないことが何故だか私が言ったことになっていたりして、いじめられるようになり、最終的には社内の女性グループの中ですっかり孤立してしまいました。
すごく苦しかったです。
「おはようございます」「お先に失礼します」と言っても毎日無視されること、私のバッグの中にゴミや針のささったお菓子が入っているのは。
すごく悲しかったです。
でも、私は絶対に自分からは辞めないぞ！ と決めていました。
定年まで、這ってでも会社に通う、と決めていました。
これは私へのエンジェルからのレッスンだろうと分かっていたので。
人様からお金をいただいて、悩みを聞くというのは、すごいことです。
ちょっとくらい前世やエンジェルが見えるくらいでいい気になって、へらへらとこの仕事をしてはいけないだろう、と私は思っていました。
援助職とは、そんなに甘くはないだろう、と思っていました。
人の悩みでお金をいただくには、ヒーラーの方もそれ相応の精神的苦痛を自力で克服してからでないと、なってはいけないと、当時の私は思っていました。
この経験を克服できたら、ＯＬさんのお仕事での悩みを聞かせていただく時に、必ず役に立つと思いました。
なので、友人や家族から「辞めた方がいいんちゃう？」と言われても、私は毎日鏡の中の自分に向かって「私は負けん！ これを乗り越えたら私は、ヒーラーとして一歩成長出来るのだー！ 会社だけが世界だけでは無い！ 世界は広い！ ウガー！」と言いきかせていました。
ところが、私の方は這ってでも定年まで続けるつもりだったのですが、半年ほどしたある日、クビになってしまいました。
ポン、と人生の方から、放り出されてしまいました。
その後のことはまた今度、機会があればゆっくり書かせていただくとして、クビになった日から８ヵ月後に、私はヒーラーとしてお仕事をさせていただくことになりました。
その頃のことを思い出したり、その会社の近くを通ったりすると、今でも少し胃の辺りが痛みますが（胃、と言えば第３チャクラ。力の感覚が脅かされるからでしょうね…）
でも結果的には良かったな、と今は思っています。
もしあのまま会社での人間関係が良ければ、私がヒーラーとしてデビューできるのは６５歳を過ぎてからです。
６５歳の私が実際に何をしているか、私にはわかりません。
定年退職しても、結局は、ヒーラーにならないかもしれません。
話がちょっと脱線しましたが、あらゆる場面に祝福がある、というのは本当です。
そしてちょっと付け足しますと、ヒーラーになる為に精神的苦痛を乗り越えることばかりにこだわるのも、私の中で、そろそろ終わりが近づいているな、とも思います。
繰り返しになりますが、みんな人間である以上、どんなに幸せそうに見える人も、才能があるように見える人も、その人なりの乗り越えるべき課題はあると思います。
それを乗り超えるお手伝いをさせていただくのがヒーラーなので、ヒーラー自身が自分の課題から逃げていては、プロになるのは難しいと思いますが、でも苦痛を乗り越えることばかりがレッスンではありません。
そのあたりのレッスンはたくさんいただいてきたので、そろそろ私も次に進みます。
苦手ですが、進みます。
ここから先の私のレッスンの大きなテーマは、そういうことです。
苦痛を乗り越える、の次。
まずは自己ヒーリングを続けること。
（精神的苦痛を乗り越えることばかりにこだわると、自己ヒーリングがおろそかになりがちです…）
そして、相互依存、が私の次のテーマです。
依存→自立→相互依存の、相互依存です。
私、自分のことは、何とか自分で解決出来るという自信があります。
でも実は、その次の相互依存は少々、苦手。
人に任せるより、頼むより、自分でやった方が早い、と全部、自分でやってしまう。
人に甘えるより、自己ヒーリングだけして、全部解決してしまう。
それは中々、立派なことだし、人に頼ってばかりいるのも勿論問題です。
人に頼ってばかりいると、自己信頼が育ちません。
けれど時には、プライベートのごく大切な人に対して甘えたり、頼ったりが出来ないと…恋愛がスムーズに進みません、ね。
はい。
そのとおり。
なので、私は恋愛相談に乗るのは苦手です。
自分自身の恋愛も。
（…こんなの正直に書いたら、個人リーディングの依頼が減っちゃうかしら…）
でも私にとって、最大級に大切なこと。
ヒーラーである私自身も、私の課題から逃げません。
来年の大きなテーマの１つに、幸せな恋愛をする、も書き加えておきます。
みんなで、幸せな恋愛をしましょうね～＾＾
幸せな恋愛をする為に学んだこと、全部、みんなにシェアさせていただきますね～
！
ヒーラーである私が、幸せな恋愛をすることで、ワークショップや個人リーディングでシェアできるものの質は、グン、と変わってくるでしょう。
(ワタクシゴトでごめんなさい。
でもこのお仕事の素晴らしいところは、自分が感じたこと、考えたこと、経験したことのすべてが、仕事に全部繋がるということです）