リハビリ掲示板~食事の基本は姿勢から~ | みなみちゃんだより

みなみちゃんだより

医療法人天真会 南高井病院
 〒791-1112
 愛媛県松山市南高井町333

♪南高井病院では看護師さん、介護職員さん を募集しています。♪
「私たちと一緒に働きませんか!」

天真会、ときどきムク毛の秋田犬てんてんをご紹介していきます。

今日は

天真会広報誌

【元気で高井!】より

リハビリ掲示板を抜粋して

お届けします。

 

 

 

食事の際

何に座っているかは

人によってさまざまです

 

 

椅子、車椅子、ベッドなど

環境の違いにより

適切な姿勢でないことも

見受けられます

 

例えば

食事時間が長く疲れる

胃の圧迫感

姿勢崩れによる痛みなど

姿勢によって良好な嚥下の妨げや

食事が

「楽しみ」から「苦痛」になる要因に

なります

 

 

食事姿勢を整えることは

誤嚥や褥瘡の予防にも繋がります

 

 

ここでは

食事の姿勢、環境設定について

紹介します。

 

 

<椅子座位>

 

 

①    頭が軽く引けている
頸部・体幹軽度前屈位で

飲み込みやすくなり

誤嚥を防ぐ。
 

②    足底全体が床に接地している
足底が接地することで

しっかりと「噛む」ことができる

股関節、膝は90度曲げる
 

③    仙骨が滑った姿勢にならない
体幹や頭部の位置が不良になり

咀嚼や嚥下が困難になり

誤嚥を招く恐れがあるため

骨盤前傾位にして

腹部圧迫を避ける


④    テーブルとイスの高さが適切
テーブル上の食べ物を

少し見下ろせる高さの椅子が良い


⑤ 体幹は安定性や座位耐久性が必要
頸部や体幹が安定し

車椅子などの座位が

30分以上保持できることが必要
 

 

<ギャッチアップ座位>

 

 

リクライニング位は

誤嚥を防ぐ体位と言われています

 

姿勢が不安定

また嚥下機能障害のある方などは

安楽な姿勢保持が重要です


① 枕やクッションを使用し

頸部は軽度前屈位にし

誤嚥の予防をする


② タオルやクッションを使用し

足底接地を行い

ずり落ちの予防をする


③ 自力摂取の為には

リクライニング角度45度以上が

必要です

 

 

次回は

体位変換をスムーズに行うための福祉用具

についてお届けします