皆既月食の帰り道  兄弟の死 | yuwママのブログ

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2000年交通事故で6歳の次男を亡くし
犯罪被害者遺族として活動しています。

 
 
昨年12月10日
 
皆既月食の観察に出かけた小学生兄弟二人が
 
飲酒運転事故の犠牲になりました。
 
警察が危険運転致死罪で送検したにも関わらず、
 
神戸地検は状況証拠に乏しいとの理由で、
 
「自動車運転過失致死罪」で起訴し
 
危険運転致死罪は見送られてしまいました。
 
 
私の説明よりも
 
犠牲になった兄弟のご両親の言葉を聞いてください。
 
今日は四十九日法要のようです。
 
 
私たちは、加西市北条町に夫婦と息子二人の4人家族で暮らしていました。
 小学生の息子 敦弘(12才)と汰成(8才)の二人は、平成231210日午後115分頃、加西市上野町の県道で、53歳男性の運転する軽トラックにはねられ死亡しました。
 息子たちは皆既月食を観察しようと、母伊津子とともにいつも通っている空手教室を訪問して帰宅しようとしていたところでした。私が忘れ物を取りに戻った束の間の出来事でした。加害者は、2軒の飲食店で酒を飲み、飲酒運転の状態で軽トラックを運転し、二人の息子をはねてガードレールに正面衝突し、さらにその衝撃で軽トラックは反転し、反対側の電柱に激突しました。汰成は即死、敦弘は救急車で救急センターに搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。
 加害者の呼気からは、0.4 mgLという基準を大幅に上回るアルコールが検出されました。
 目撃者の話では、加害者は泥酔し意識が朦朧とした状態であったといいます。事故は深夜であったとはいえ、現場は見通しの良い緩やかな左カーブであり、正常な運転では事故を起こすことはあり得ません。また、事故車の状態からかなりのスピードで衝突したことが伺えます。
 この悲惨な事故に対して、私たち遺族は、厳罰である『危険運転致死罪』での起訴を求めていました。また警察も『危険運転致死罪』で送検しましたが、神戸地検は状況証拠に乏しいとの理由で、罰則の軽い『自動車運転過失致死罪』のみで起訴しました。
 私たちは、過失といううっかりミスで息子たちが殺されたとは思えません。
 
 どうか私たちの事情、心情をふまえ、趣旨をご理解頂き、署名をお願い申し上げます。
 
 
月末には検察庁に提出するようですので
 
ここでは間に合わないので署名の案内はいたしませんが
 
私は今日会社で集めて、土日で集めて送るつもりです。
 
 
危険運転致死傷罪
 
生命のメッセージ展代表、鈴木共子さんの努力により
 
民間人が初めて作った法律です。
 
交通事故は通常過失です。
 
でもこの危険運転致死傷罪は
 
簡単にいえば
 
過失犯ではなく、故意の危険運転とみなし
 
傷害の罪の中に規定が置かれています。
 
ゆえに罪は重くなり、
 
【法定刑は致傷に対して15年以下の懲役、致死に対しては1年以上の有期懲役(最高20年、併合加重の場合は最高30年】
 
積極的に使われないのが現実で
 
この事故のように適用されず、見送りばかりむかっ
 
多くの遺族が苦しみ悲しみ、悔しい思いをしています。
 
今回、ご両親は体調を崩され、自ら表だって動くことが出来ず
 
その代わりに全国の遺族仲間が署名活動に励んでます。
 
準備期間があれば、私も久しぶりに街頭署名やりたかったですが
 
ひっそりと会社で署名用紙回すくらいしか
 
出来ませんでした汗
 
飲酒運転は絶対、過失ではないです。
 
故意、・・・・未必の故意。
 
 
この審議の結果がいつ頃出るかわかりませんが
 
ニュースで朗報を聞きたいです。