人材紹介コンサルタント25年史 -1193ページ目

出世を捨てた男、反骨の現場主義者 I次長登場!! その2

昨日の続きです。


いよいよ事件が起こります。



以前、栢野(かやの)さんと営業同行して、過剰営業で警察に連行された営業マンAさん  が、

再度登場します。


このAさんも、大変アグレッシブな営業マン(苦労人)で、大変勉強になる方でした。


アポ取りトークで、「それでは、早速お詫びに伺いますぬけさく。」を発明したのもAさんです。



そのAさんが、何ヶ月も通い続けていた見込み客がありました。


大手電器メーカー系のサービス会社で、T社と言う会社でした。


Aさんは、ここ数ヶ月で何度も通い、様々な情報提供を、相手の人事部長さんに行っており、

大きな信頼を得ていました。


人事部長:「いつも、いろいろな資料を持って来てくれて、ありがとうかお。」


Aさん:「いいえ、これが私の仕事です。

     でも一応、私も営業なので、中途採用される時は、是非、ご発注お願いしますぬけさく!!」


人事部長:「もちろんだよ。やる時は必ずA君に連絡するから、よろしく頼むよかお。」


このような感じで、AさんがT社から受注するのは時間の問題でした。



それから、1ヵ月後に、Aさんは、再びT社を訪問しました。


Aさん:「どうもお世話になっております。今日も新しい資料をお持ちしましたかお!!」


人事部長:「あー、いつもありがとう。

       ところで、赤坂営業所から、君に連絡は行っているよね?」


Aさん:「え!! それはどういう意味ですかはてなはてな?」


人事部長:「えー? 聞いてないのはてな??」


Aさん:「何をですかはてな?」


人事部長:「2週間前にやっとエンジニアの中途採用の話が社内で決済されたんだよ。

       丁度そのタイミングで、お宅の赤坂営業所の所長さんと営業のHさんが来られて、

       求人広告を2ページで発注したんだよ。」


Aさん:「えーえ゛!!! それは一体どういう事ですか怒!!」


人事部長:「い、いや、私もお願いするのは、君と決めていたから、赤坂の所長さんに

       言ったんだよ。A君に発注するつもりだとase

       ところが、赤坂の所長さんが、

      『部長、ご心配には及びません。同じ社内の話ですから、A君とは私が調整しておきますぬけさく。』

       と言ったんだよ。

       私も営業所長の言葉を信じて、ちゃんと君の成績にもなるものだと思って、

       赤坂に発注したんだよase。」


Aさん:「どういう事ですか怒!! 私には電話1本すら、赤坂営業所からの連絡はありませんよ怒!!」


人事部長:「そうなのか? それは本当に申し訳ない事をした。

       発注前に君に確認の連絡すれば良かったしょんぼり。」


Aさん:「いや、部長、私も取り乱してしまい申し訳ございません。悪いのは、こちらです。

     リクルート社内の問題です。済みません土下座。」


人事部長:「私に何かできる事はあるか?」


Aさん:「お手数ですが、赤坂営業所へのご発注をキャンセルしていただき、

     あらためて、私に正式にご発注いただけないでしょうか?」


人事部長:「うーん。もちろん、私の気持ちとしては、そうしたいところだ。

       でもね、既に当社のエンジニアに取材もしてもらって、原稿も完成しているんだよ。」


Aさん:「えーえ゛!!! そんなに早く原稿制作の手配をするなんて、通常のスケジュールに比べると

     早すぎます!! やっぱり、私が来ない内に特急で原稿を作ったんだ!!

     何と卑劣なやり方だ怒怒り怒り怒り!!

     部長、今回の件は、私は絶対に引き下がれませんパンチ!!」


人事部長:「うん。君が怒る気持ちはよくわかる。でもね、既に原稿チェックも終えているんだよ。

       だから、A君、同じ原稿で掲載できるなら、君にお願いするよ。」


Aさん:「わかりました。どんな原稿か拝見できますか?」



皆さん、こんなバカな話がありますか!!


客観的に見ると、同じ社内で、こんなくだらないバッティングをやって、結局はお客様にご迷惑を

おかけするわけです。


それにしても、この赤坂営業所長の野郎、チンチンを切り落としたくなりますね。

このうそつき野郎怒!!



さあ、Aさんは、帰社後、すぐに、「出世を捨てた男、反骨の現場主義者 I次長」 に、

この件を報告しました。


Iさん:「許せねー。俺は絶対に許せねー。このままではすませねーぞ炎。」


と、Aさんの話を聞きながら、普段は仏様波平のようなIさんの顔色がどんどん変わって行きます。


Iさん:「おい、A君、今から赤坂営業所に行くぞ節分!!」


Aさん:「いきなりですか??」


Iさん:「当り前だろー!! お前は悔しくないのか!! 俺は絶対に許せねー炎節分。」


Aさん:「くやしいでーす泣!!」


Iさん:「早く行くぞ!!」



もう誰にも止められません。


I次長とAさんは、1キロ程度しか離れていない赤坂営業所に殴りこみましたパンチパンチ!!



赤坂営業所の入口で。


Iさん:「RJC(リクルート人材センターの略)のIだ。

    所長のNは居るか? 」


女性アシスタント:「お約束ですか?」


Iさん:「悪いけど急いでいるんだよ。とにかく呼んできてムカ。」



間もなく、N所長現る。


Nさん:「いやー、Iさん、ご無沙汰です。お元気ですか?」


Iさん:「どうでもいいから、空いている会議室はないのか炎?」


Nさん:「何だか穏やかじゃないなーase。こちらへどうぞ。」



以下、会議室での会話。


Nさん:「どうしたんですかase?」


Iさん:「お前の胸に聞いてみろ炎!!」


Nさん:「何ですかase? 突然。」


Iさん:「お前、T社から受注したそうだな? 

    その時に、相手の人事部長に、ここに居るA君とは社内で調整しておきますと

    言ったそうだな怒? 

    それで、お前は、このA君にちゃんと連絡したのか炎!!」


Nさん:「あー、T社の件ですか?

     あれは、営業のHが、求人ニーズを掴んできたので、普通に営業同行して

     クロージングしただけです。

     普通の営業じゃないですか?」


Iさん:「先方の人事部長は、やる時はA君に発注すると約束していたんだぞ怒!!

    だから、お前も社内で調整するから心配するなと約束したんだろう怒!!

    でも、実際にはお前は、A君に電話1本しなかった。

    お前は、営業所長と言う責任ある立場に居ながら、お客様にウソをついた。

    そんなウソまでついて、人の成績を奪いたいか、 このバカヤロー炎!!」


Nさん:「奪ったり、奪われたり、よくある話でしょう苦笑

     A君も、もっと頻繁に通っていたら、受注できたはずでしょう?

     お互い様じゃないですか?」


Iさん:「お前は、仁義を切るということを知らないのか?

    お前から見たら、Hという子も、ここにいるA君も、広い意味では同じ後輩であり、

    かわいい部下じゃないか?

    お前は、お客様に対しては、管理職として、リクルート全体の代表として

    恥ずかしくない行動を取るべきだろう怒!!

    それなのに、自分の営業所の利益だけを考えやがって、

    お前、すぐに会社を辞めろ炎!!」


こんな感じで、赤坂営業所長には、ボロクソに言いましたが、

話は暗礁に乗り上げ平行線でした。

そこで、ついにAさんが決心し動きました炎


Aさんは、本社に忍び込み、既に入稿済みで制作進行部門で保管されていたT社の原稿を

盗み出して来ましたダッシュダッシュダッシュ!!


そして、その原稿を、T社の人事部長との約束通り、あらためて入稿し直しました。


もちろん、T社の人事部長は、赤坂営業所への発注はキャンセルし、Aさんに発注し直したのです星


この件が、当然ながら大問題炎となり、


本社からは、Iさんに、下記のような怒りの連絡怒りが入りました。


「お前の部署では、泥棒を雇っているのか? すぐに解雇しろ怒!! 謝罪に来い怒!!

始末書を書け怒!! 部下の管理不行き届きで、お前も処分だ怒!!」


Iさん:「うるさい怒!! どっちが泥棒だ怒!!  お客さんに聞いてみろ怒!!

    こっちは当然の報復をしたまでだ怒り!!」


と、Iさんも折れません。


そして、最後の最後は、両者に対して厳重注意の結果、まずは、お客様に陳謝し、

売上は折半することになりました。


それでも、「出世を捨てた男、反骨の現場主義者 I次長」 の怒りは治まることなく炎


今でもこの話をすると、熱燗お酒を飲みながら興奮して話します。



Iさん:「俺は、一生許せねー怒。絶対に許せねー炎炎。」



定年退職しても、現役の反骨の現場主義者。バンザイ!!わーい


合掌。


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出世を捨てた男、反骨の現場主義者 I次長登場!! その1

今日、ご紹介する人は、私が最もお世話になった上司の内の一人、I次長波平です。


昨年、無事に定年退職波平され、当時の社長以下、みんなでお祝いに駆けつけ、

久しぶりに飲みましたビール



I次長波平の部下になったばかりの頃は、毎日、喧嘩ばかりしていました。


何かと執拗に絡んで来るので、こっちも頭に来て喧嘩になるのです。


ただ、私が真面目に仕事をしていなかった事が大きな原因です。



今思えば、大変失礼な事を言ってしまったのですが、酒が入った席でお互いにエキサイトして、


私は新人ながら、I次長波平にこんな事を言ってしまったことがありました。


Iさん:「お前、新人の癖に、もっと真面目に仕事に取り組め怒!!」


私:「お前にそんな事を言われる筋合いは無い!! お前こそ真面目に仕事しろ怒!!」


20歳も年上の上司に、「お前」と言ってしまったのは、今でも申し訳なく思っています。



こんな感じで初めの3ヶ月ぐらいは犬猿の仲だったのですが、お互いの接点が増え、


人となりがわかってくると、だんだん雪解けムード温泉になり、ご自宅にも泊めていただいたりして、


大変懇意にしていただけるようになりました。


私のような、採用ミス新人ぬけさくを、よく受容していただいたと感謝しております土下座



私が、Iさん波平を尊敬する理由は、上を見て仕事をしない点です。


現場の社員重視、現場の意見重視。


例え相手が社長でも、現場感覚が薄い事を言うと、必ず反論します。


「営業は現場で起こっているんだ!! 会議室で起こっているんじゃない!!」


という感じです。


社長に対しても、他の役員に対しても、ストレートに言います。


Iさん波平:「それは、現場をわかっていない人が言う机上の空論だなー横目。」


社長:「I君、失礼な事を言うな!! バカにするんじゃないよ怒!! 

    私だって、今でも営業に言ってるよ怒!!」


Iさん波平:「そんなの時々ご挨拶程度の訪問をしても、本当の現場はわかりませんよ怒!!」


こんな会話を何度か聞いて、


「この人は明らかに出世を捨ててるなー。おもしろいオヤジ波平だなー。」


と思いました。



何かの時には、一貫して、頑張っている現場の社員の味方になってくれるので、

当時のメンバーからも親近感を待たれて、いじられていました苦笑


純朴で非常にいじりやすいキャラ波平なんです。

また、いじられると喜んでくれるキャー


できるだけ、現場の社員と近い兄貴のような関係でいたかったのでしょう。



ただ、Iさん波平自身に営業力があるわけではない。


ご本人もそれを自覚しているので、ご自分の役割を決めていました。


Iさん波平:「俺は、営業ではみんなの役に立てない。その代わり、みんなが働きやすいように、

     何か困った事やトラブルがあれば、真っ先に行って戦うパンチ。それが俺の役目だ。」



さあ、こんな現場の味方のIさん波平を烈火炎のごとく怒らせた事件が起こりましたえ゛!


当時、頻発した営業所間でのバッティングの話なのですが、相手のやり方があまりに

卑劣だったために、Iさん波平が殴り込みパンチをかけた話ですase


どこまで書いて良いかわかりませんが、詳細は明日、書かせていただきますぬけさく


合掌。


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