パワースポット金毘羅さん (2)
金毘羅さんがパワースポットとなる理由がもう二つある。
一つは
讃岐の金毘羅さんがあまりにも有名であるが、有名無名は別として、全国いたる所に金毘羅さんが祭られてい
いる。
神社、仏閣以外にも、水を司る神として、海難より逃れるため海岸近くに祭られ、あるいはコンコンと湧き出でる
新鮮な水のある池の近くに金毘羅さんが祭られることが多い。
が、しかし、どうしても水とは関係無い所に金毘羅さんをおまつりしている場所がある。
それは中国の天狗が流星を表している形からきていることに関係している。
流星は時として、隕石をもたらす。
そして、その隕石が落ちた所に金毘羅さんをお祭りした。
その隕石の落ちた所がパワーに満ちあふれているスポットになっているので、そこの金毘羅さんはパワースポッ
トになっているのである。
さらにもう一つは
金毘羅さんと天狗の関係。
と言うよりも、天狗と山伏の関係である。
ここで拙僧は沈思黙考しなければならないことになった。
拙僧の次男(天心)がパリに留学する折に、ある人から「日本人とユダヤ人」との関係の本を渡されたと云ってい
たこととも関連してくる。
それは山伏の「頭巾(ときん)」がユダヤ人が身に着けた「ヒラクティリー」と、よく似ていることである。
さらに山伏が吹く「ほら貝」がユダヤ人が使う「ショーファー」と云う角笛とも似ている。
さらに又、日本のそこここにユダヤ人からもたらされたと思われるものがあるのです。
例えば、イスラエルの国旗の中央にある「六芒星(ダビデの星)」と「籠目紋(かごめもん」.。
あるいは日本原産の「山葵(わさび)」とイスラエル料理の「わさび」。
これは逆で日本からイスラエルを経てヨーロッパにもたらされた物。
植物学名は[ Wasabia japonica]
その他にもイスラエルと日本には、不思議な共通点が数多く有るのです。
おそらく、古代ユダヤ人が日本に来ていたとしか思わざるを得ないのです。
古代ユダヤ人が日本に来て、主に何をしていたのか?
それは日本の山々を歩き、鉱脈、金鉱を探していたのです。
誰にも怪しまれずに、日本の邦(くに)から邦(くに)へと渡り歩き、他人の山々を自由勝手に歩き回るのには修行
者の姿を借りるのが一番良かった。
その姿が山伏、あるいは修驗道者の姿へと受け継がれた。
金毘羅天狗の姿が山伏の姿をしていて、鉱脈、金鉱即ち金、銀、銅などと結びついていることが、さらにもう一つ
のパワースポットの理由なのです。
(ユダヤ人とイスラエルとの関係は複雑なので表記が統一されていないのはご勘弁いただきたい。)
パワースポット金毘羅さん (1)
金比羅大權現の功徳は海上守護・航海安全・豊漁・五穀豊穣・招福除災などど云われている。
前述の「目黒区内の金毘羅坂」で紹介した金毘羅坂の由来の道標に「金毘羅権現社は、江戸名所図絵の押
絵にその壮観がしのばれる」と書かれている。
また、「東京の地名の由来 東京23区辞典」には[ 『江戸名所図会』には「金毘羅大権現社」として「同所二町ば
かり西の方、通りを隔てゝあり。祭る所讃州象頭山金毘羅宮と同じ。同社を以つて御城南鎮護神と称し奉れり」と
記されている。] とあり、さらに[ 江戸時代には随分繁栄した神さまで、大鳥神社・目黒不動尊と並んで「目黒三
社」の1つに数えられた。] とある。
このことから江戸の庶民の多くの人々がこの目黒の金毘羅さんにおまいりしたことが分かる。
そしてこの目黒の金毘羅さんが霊験あらたかで、庶民の願いをかなえれくれると信じられていた。
そこは現代で云うパワースポットであり、この金毘羅さんに力をいただける何かがあったのだろう。
それはこの金毘羅さんがパワーストーンを抱いていることによるのかもしれない。
いま東川寺に遷座(せんざー神仏を別の場所に移す)された目黒の金毘羅さんの中に秘めらた宝の石は、その
足下に埋め込まれている。
その足下には水晶(すいしょう)、瑪瑙(めのう)、翡翠(ひすい)のほか、名前が解らない石が多くある。
これらがいわゆる目黒の金毘羅さんの「パワーストーン」であろう。
金毘羅さんの力をパワーアップするもので、意図されてその足下に埋め込られたものである。
このことから、この金毘羅さんがより大きな力を持っていた由縁(ゆえん)かも知れない。
そして人々はこの金毘羅さんから、より多くの力を戴こうと、版木(①の画像)を作り、版木からこの金毘羅さんを
写したもの、下に掲載した②の「金毘羅藥叉明王」を頂いて帰ったのである。
その金毘羅さんの版木が①の画像。
その版木より写し取った「金毘羅藥叉明王」が②の画像。
東川寺の天狗と金毘羅大権現 (2)
実は、高幢寺より伝わる天狗-金毘羅さんがもう一体ある。
それは天狗が空を飛ぶことから、鳶(トビ)や烏(カラス)と関連付けられた事による。
もう一体の天狗は「小天狗」とも呼ばれる、「烏(カラス)天狗」である。
鼻の長い天狗が「大天狗」と呼ばれたのに対して、烏天狗は「小天狗」とされた。
鼻が烏(カラス)の嘴(くちばし)のようになっている。
烏(カラス)天狗のお面
小天狗の金毘羅さん
天狗の伝説は各地にあり、山の神されることも多く、諸山で修行する修驗道者、山伏とも結び付けられている。
また、「大天狗の金毘羅さん」はその手に宝剣を持っていることから、当寺には「宝剣」も伝わっている。
「宝剣」
金箔を押した鞘(さや)に収まっているが、鞘を抜くと本物の剣(つるぎ)である。
次回は金毘羅天狗の御利益とパワースポット。