どうしたらいい? | 店舗探し.comの過去コラム

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2011/4/1

 

「どうしたらいい?」

 

チャーリー・プライスの口癖です。

彼は、突然の父親の死で、倒産寸前の田舎町の靴工場を相続

します。

社の存続のために慣れない業務に奔走しますが、リストラした

女子社員には「ニッチ市場を開拓しろ」と捨て台詞をはかれ、

婚約者には「工場を売ってしまえ」と責められます。

 

やけ酒を飲んだ勢いでチンピラに絡まれている美女ローラを

助けようとしますが、逆にローラに助けられてしまいます。

彼女は、じつはドラァグクイーン(女性の姿で行うパフォー

マンス。マツコ・デラックスもそう)でした。

 

ローラが、足に合わない靴に悩まされていることを知った

チャーリーは、【女物の紳士靴】の開発に着手して、ニッチ

市場で活路を目指すことになります・・・。

 

『キンキーブーツ』

  ジュリアン・ジャロルド監督

 

2006年に日本で公開されたこの映画には、かなりの創作が混じ

ってはいますが、実在の紳士靴メーカー「W.J. Brookes Ltd」

がモデルになっています。

 

紆余曲折はあるものの、チャーリーは、ローラの協力を得て、

「危険でセクシーな女物の紳士靴(Kinky Boots)」を完成、

ミラノの靴見本市でセンセーショナルに披露するのです。

 

「どうしたらいい?」

 

日本中のあちこちで、同じせりふが、どれほどたくさん口に

されたことでしょう。頭を抱え、ため息混じりに。

 

映画でも、当初チャーリーがそうであったように、ピンチを

迎えたときには、後ろ向きの方策ばかりが頭に浮かぶものです。

在庫商品をダンピングして目先の資金手当てに奔走したり、

リストラをしたり、資産を売却したり・・・。

 

しかし、国難ともいえる事態だからこそ、そう簡単に諦めて

ふてくされたり、土俵を割ってはいけないのです。

ひとりひとりが、前向きな方策をぎりぎりまで追い求めるべき

ではないでしょうか。

 

この週末は『キンキーブーツ』のDVDでも見て、前向きパワーを

チャージしてみてはいかがですか。