隕石落下 | 店舗探し.comの過去コラム

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2013/2/18

先週、ロシアに隕石が落下し、1000人以上の人が負傷をしました。
幸い死者は無かったものの、家屋や学校、工場など約4500棟が損壊
するという大きな事故でした。

被害に遭われた方にはお気の毒ですが、他人事ではありません。
私たちの頭上にだってもっと大きな隕石がいつか落ちてくるかも
しれません。

落下した隕石にはまだ名前がついていないようですが、隕石の命名
法には国際的なルールがあるそうです。
落下した地点の集配を担当する郵便局の名前がつけられるのだとか。
今回のように隕石が落下中に分解した場合、最も質量の大きい破片
が落下した地点を郵便区とする郵便局の名がつけられます。
新星と違って、発見者の特定が難しいので、紛争を避けるために取
られている慣行だそうです。

隕石が落下する様子は早速YouTubeにもアップされていました。
隕石は光りを放ちながら意外にゆっくりと落下していきます。地表
に届く寸前、隕石は一段と大きな光を放って輝いたかと思うと、
すっと消え、その軌跡だけが長く尾を引いて残っていました。
まさにきれいな流れ星に見えるのでした。

流れ星が輝いている間に3回願い事を唱えれば、その願い事は叶うと
言います。

今回、隕石の落下を遠くから見ていた人ならば、きれいな流れ星に
見えたはずですし、願い事を唱える時間は十分にあったはずです。
しかし、流れ星もこうして実際に地球に落下してしまうと、愛嬌の
かけらもない、厄介な石ころにしか過ぎないと気づきます。

流れ星が自分の頭上に落ちてくることはめったにありません。
しかし、流れ星が実際に人を負傷させてしまう現実を目にしてしま
った以上、今後、流れ星を見ても、これまでのようにロマンチック
な感傷に浸ることはできなくなるかもしれません。

遠くで見ているから美しく見えるのです。
うっかり近づけば、現実の醜さに夢もしぼんでしまうこともある
でしょう。