2012/9/18
明日は「敬老の日」です。
あなたは祝う方?それとも祝われる方ですか?
“高齢者”とは世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の人の
ことを言います。64歳以下を現役世代、65~74歳までを前期高齢者、
75歳以上を後期高齢者、85歳以上を末期高齢者(!)としています。
一方、高年齢者雇用安定法によれば、“高年齢者等”とは55歳以上
の「高年齢者」、および55歳未満の「中高年齢者」(45歳以上の者)
である求職者を指します。
つまり45歳以上の人間は、広義では高齢者に括られることになるの
です。
「敬老の日」は兵庫県多可郡間谷村(現 多可町)の門脇政夫村長が
1947年(昭和22年)に提唱した「としよりの日」にきっかけがあり
ます。
当時は高齢者の人口に占める割合は5%程度と低く、希少な存在で
あったこともあり、
「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」
との趣旨で敬老会を開いていたのです。
現在、高齢者が人口に占める割合は24%を超え、約1/4が「敬老の日」
で祝われる対象者となります。
逆に0歳から14歳までの「年少人口」は沖縄県を除く46都道府県で
高齢者の人口より少なく、よほど希少な存在になっています。
このままでいくと、その年に町内で生まれた赤ちゃんを祝う
「誕生感謝の日」
とでも呼ぶような祝日が制定される日も近いかもしれません。
希少どころか多数派となった高齢者ですが、その性格特性で5つの
タイプに分類されます。
1.円熟型 - 過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつ。
2.安楽型 - 消極的で、現実を受け入れる。
3.防衛型 - 若い時の生活水準を維持しようとする。
4.憤慨型 - 老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれる。
5.自責型 - 人生を失敗だったと考えてふさぎこむ。
もちろん円熟型が理想ではありますが、高齢者予備軍の自分自身を
考えると、とてもなれそうにはありません。
後悔だらけの過去に疲れてか、現状維持で良しとし、身を守る算段
に汲々としている姿が鏡に映っています。
「としよりの日」制定当時に比べると平均寿命が格段に長くなりま
した。
当時の高齢者比率から言えば、「敬老の日」で祝われる年齢は少な
くとも85歳以上であるべきかもしれません。
今後、65歳となった人は“後期現役労働者”のスタートを記念して、
『第二成人式』を祝いましょう。
還暦の「赤いちゃんちゃんこ」ならぬ「紺色のリクルートスーツ」
に身を包み、お祝いの会場の公会堂で気炎を上げましょう。
第二成人は、健康で活躍するために、禁酒禁煙を誓い、希少な若者
のための“足長お爺さん”となることを宣言しましょう。
円熟型の第二成人の頑張りが、日本の栄光をきっと取り戻すに違い
ありません!