2011/5/27
都心のターミナル駅に直結している百貨店や駅ビルのメイン入口
付近には、今もっとも人気がありブレイクしているスイーツショ
ップがあり、お目当てのスイーツを求めるお客様が、長い行列を
作っています。
わずか数坪の広さで、1日に何百万円もの売上を上げることもある
超人気店であっても、実はそのピークは短く、半年から、せいぜい
長くて2年間しか続かないと相場が決まっています。
新しく出てきた新鮮な人気店に取って代わられてしまうからです。
圧倒的な勢いで一気に人気の頂点に立とうとしているアイドルと
いえば「武井咲（えみ）」さんでしょう。
彼女は全日本国民的美少女コンテストという人気者となるための
正統な登竜門で、モデル部門賞およびマルチメディア賞を受賞し
てデビューしました。
以後、セブンティーンの表紙を飾り、資生堂「TSUBAKI」のモデル
にも抜擢され、昨年の11月には、ベストドレッサー賞を史上最年少
で受賞しました。
ソフトバンクモバイルのホワイト学割や爽健美茶、イオンなどCM
出演も目白押しで、今クールでは『アスコーマーチ』（テレビ朝
日）で、ドラマ初主演を果たしています。
『アスコーマーチ』の舞台は工業高校です。
武井咲さんは油まみれで汗臭い、男子生徒ばかりの中で、たった
二人しかいない女子高生の内のひとりという役どころも手伝って
か、ドラマの中でもひときわ輝き、眩しいばかりです。
彼女は17歳にして早くも人気のピークを迎えているのかもしれま
せん。
所属する事務所は不景気で解散。
お金がないので味噌汁に入れる具は無し。
冷蔵庫の中が満杯になったことは1度もないとこぼしながら、人気
アイドルになることを夢見て7年間も頑張ってきたのは「山下若菜」
さんです。
先日の『ザ・ノンフィクション～アイドルすかんぴん』（フジテ
レビ）で取り上げられたことから注目を浴び、ブログへのアクセス
が急上昇し、読売新聞にも囲み記事が出ました。
頂点を極めつつある武井咲さんですが、いずれはその座を誰かに
取って代わられてしまうことは間違いありません。
短期間で一気にブレイクしたスイーツが、いったん飽きられると
一気にそっぽを向かれてしまうように、彼女もまた華やかな表舞台
から忽然と消えてしまうことだってあるかもしれません。
7年間泣かず飛ばずだった26歳の山下若菜さんが、このあと人気
アイドルとしてトップを極めるのは難しいかもしれません。
しかし、老舗の和菓子店のように地味ながら根強いファンに支えら
れて、芸能界で息長く活躍するような存在となるかもしれません。
「太く短く」か「細く長く」か。
何事にせよ、どちらかが実現できればよしとしなければならないの
でしょう。
「細く短く」という悲惨な例ならばいくらでも見かけますが、「太く
しかも長く」というのだけは、神様はなかなかお認めにはならない
ようですから。