2011/1/20
フランスはパリのとあるブランド店。
その店の売上一覧がこれである。
・日本への輸出・・・・・・・・45%
・日本人団体旅行者が購入・・・55%
5年前にベストセラーとなった
『世界の日本人ジョーク集』（早坂隆著 中公新書ラクレ）
に掲載されたジョークです。
たった5年でこのジョークは通用しなくなってしまいました。
いや、【日本】を【中国】と置き換えれば、今でも通用する
のかも知れません。
世界経済における日本の凋落ぶりには、目を覆いたくなる
ものがあります。
しかし、少子高齢化に歯止めがかからない以上、国力が
漸減していくのは理の当然でしょう。
かつての栄光を取り戻そうと躍起になって、闇雲に一番を
目指すばかりではなく、沈みゆく太陽を愛おしむように、
現状を素直に受け入れる心持も必要ではないでしょうか。
辛い状態が続いていいるときは、光り輝いている成功者より
も、挫折した人の言葉の方が心に沁みることがあります。
永田ラッパの異名をとり、超ワンマンだった大映の経営者
永田雅一氏は、結局大映をつぶしてしまいましたが、その
彼の言葉です。
「わが社は目下、下り坂である。
しかし、下り坂は上り坂よりはラクである。」
『名文どろぼう』竹内政明著 文春新書
聞かされる従業員のほうはたまったものではありませんが、
深刻そうにしたところで事態が改善されるわけでもなし、
あっけらかんと開き直られた方が、精神衛生上はいいとも
言えます。
状況はもちろん、良いときも悪いときもあります。
しかし、楽観的で明るく解釈することができれば、いつだ
って幸せを感じることができるに違いありません。
「笛吹かず 太鼓たたかず 獅子舞の
後足となる 胸の安さよ」
同上