遠慮の無い謙譲の人 | 店舗探し.comの過去コラム

店舗探し.comの過去コラム

会員様向けメルマガに掲載された過去のコラムを掲載しています。

2010/11/17

内弁慶で慎み深いせいなのでしょうか。

日本という国は、外交や世界の舞台でいつも割を食うことが
多い気がします。

店のことに関しても、自分を強く主張しアピールすることが
苦手な人が多いようです。
思い当たる人はこの本を教科書に、しっかり勉強する必要が
あります。

『「売る」広告』
    デイヴィッド・オグルヴィ著  海と月社

世界的な大手広告会社の創設者である著者のデイヴィッド・
オグルヴィは、「ブランド」という言葉を今日のような意味
で使われるようにするなど、広告の世界で伝説的な業績を上
げてきました。

彼は本書で、真の意味で売上に貢献する広告についての方法
論について、自身の成功作や失敗談も交えながら、具体的に
言及しています。
彼が率直に語る失敗談は、自分の店の宣伝に携わったことが
ある人ならば、きっと思い当たることがあるはずです。

本書では、テレビCMなどのマス媒体だけでなく、ポスター
やダイレクトメールなど、私達にとって身近な媒体について
も多くのページを割いています。

また、「B2B(ビジネス・トゥー・ビジネス)広告」におい
て、どうすれば問い合わせが増え、実際のセールスに結びつ
くのかといった点にまで触れています。

「隠れ家的な店」は、本当に誰にも気づかれなかったら成立
しません。

「謙譲の美徳」という美しい精神が日本人にはあるのだとい
うことも、物陰に隠れてじっとしていれば、いずれ世界中の
人々が察してくれるだろうなどと考えているとしたら大間違
いです。

誰もが知っている(!)「隠れ家的な店」で大繁盛!

世界中の人が、日本人とは「慎み深い謙譲の人」だと認識し
て好意的に接してくれるようになるために仕掛ける、積極的
で遠慮の無い(!)ピーアール活動・・・。

いずれも、したたかな広告戦略無しには成功することはでき
ないのです。