2013/11/21
問題です。
以下の曲に共通する点は何でしょうか?
「街から街へつむじ風」
「美しすぎて」
「いい夢みろよ」
「海辺の旅」
「アジアの海賊」
答:レコードのB面がヒットした曲のA面収録曲。
今は昔、CDなどという便利なものが無かった当時、レコード
にはA面B面があり、本命の曲はA面に入っていました。
B面には期待されていない曲や新人作詞家・作曲家の曲が
収録されていました。
上記レコードのB面に入っていたのは、それぞれ次の曲です。
「銀座の恋の物語」 (石原裕次郎、牧村旬子)
「学生街の喫茶店」 (ガロ)
「もしもピアノが弾けたなら」 (西田敏行)
「百万本のバラ」 (加藤登紀子)
「また君に恋してる」 (坂本冬美)
こうして並べてみると、ヒットした曲のタイトルの方が良く見え
るのが不思議です。
強いものが勝つのではなくて、勝ったものが強いと言われるのが
納得できます。
何かの本で、寺山修二さんが、B面専門の作詞家のことを「裏町
人生」ならぬ「裏待ち人生」云々と書いていたのを思い出しま
した。
「裏町人生」は1937年に上原敏さんが歌って大ヒットした曲で、
こちらは裏ではなく、A面で売り出された曲でした。
「およげ!たいやきくん」は約500万枚を売り上げ、日本における
シングル盤最大のヒット曲となりました。
B面は「いっぽんでもニンジン」。
歌っていたのは、なぎらけんいちさんでした。
「およげ!たいやきくん」を歌った子門真人さん同様、印税契約
でなかったために、吹込み料3万円しかもらえなかったそうです。
・・・実は今日は、先週土曜日にNHK『SONNGS』で取り上げられた
ちあきなおみさんについて書こうと思っていたのです。
番組でちあきさんが歌っていた『黄昏のビギン』があまりに素晴
らしかったものですから。
『黄昏のビギン』は、第1回レコード大賞受賞歌手である水原弘
さんのシングル『黒い落葉』のB面曲だったことがわかったという
わけです。
もう少し、ちあきさんについて書きたかったのですが、B面に紙幅
を使いすぎました。
ちあきさんについては、またいずれ改めて稿を起こすとします。
以下、ユーチューブにアップされたちあきさんの『黄昏のビギン』
のURLです。よろしければどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=cfWyLIIqdVw