2011/11/17
一般的に日本人は若く見られると言われます。
ある友人などは、30代の頃アメリカに出張した際、パスポートを
携帯していなかったためにバーでお酒を飲ませてもらえなかった
と憤慨していました。
・ 顔が扁平で丸く鼻が低い
・ 体毛が薄い
・ 手足が短く、胴が長い
・ 全体に小づくり
私たちモンゴロイドの特徴が、一般的な幼児の特色とかぶること
から若く見られがちなのかもしれません。
「ベビーシェマ」という言葉があります。
人や鳥や犬など動物の子どもの顔に観察される、大きな頭、頬が
丸く、目と目の間が離れ、目鼻口といった顔のパーツが低い位置
にある顔、丸くてずんぐりした体型のことを言います。
ベビーシェマを見ると、ほとんどの人が「この弱い生き物を助け
よう」と自然に反応するのだそうです。
つまり、ベビーシェマは、動物が一人前になるまで敵に襲われる
ことがないようにと編み出された戦略なのです。
ベビーシェマは、子供が成長し大人になるにつれて消えていきま
す。
すなわち、頭の大きさは相対的に小さくなり、頬はとがり、目と
目の間隔が狭まり、目鼻口は顔の上の方に寄っていき、体型は引
き締まってくるのです。
ひょっとすると、これまでの日本人は、大人になっても子供と間違
えられるほどベビーシェマを残していたから、国際社会の中で、
いくら子供っぽいふるまいをしても大目に見られてきたのかもしれ
ません。
しかし、高齢化して皮膚がたるみ、白髪交じりとなって老眼鏡を
かけ、ビール腹を突き出すようになってしまった日本人には、もは
やベビーシェマなど見る影も無くなってしまいました。
これからは甘ったれた声でおねだりしても、一蹴されてしまうに
違いないと早く自覚し、大人らしい責任ある言動を認められなけれ
ば、厳しい国際社会を生き抜いていくことは出来ないでしょう。