2011/10/20
“1時間幸せになりたかったら、酒を飲みなさい。
3日間幸せになりたかったら、結婚しなさい。
8日間幸せになりたかったら、豚を殺して食べなさい。
永遠に幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい。”
これは中国のことわざだそうです。
かつて作家の開高健さんが紹介していました。
秋は投げ釣りにもっとも適したシーズンです。
ハゼ、イシモチなどは遠くまで投げずに釣れるので、小さい
お子さんでも楽しめますし、この時期はクロダイやスズキも
狙えます。
秋になると脂が乗る「カマス」はとてもおいしい魚ですが、水深
25メートル以内の浅い海にいる魚で、投げ釣りでも釣ることが
出来ます。
早朝と夕方の‘マズメどき’が勝負です。
見事「カマス」を釣り上げることができたら、風干しにしま
しょう。
かますをメインに、お勧めしたい秋の献立があります。
『慎みを食卓に』(辰巳芳子著 NHK出版)からの引用です。
・かますの風干し
・菊の花の甘酢あえ
・麦ご飯
・とろろ汁
・針しょうが、ゆり根、菊の葉の精進揚げ
昼はコンビニ弁当をかっ込み、残業にはカップめんをすすり、
合い間にはそこらのスナック菓子をコーヒーで流し込む。
そんな時間に追われた生活をしていると、ふと素朴な和食が
無性に食べたくなることがあります。
上記のメニューは素朴ではあっても手が掛かった料理ですから、
まともに作ったら半日仕事になってしまいます。
カマスを釣り上げるところからは無理でも、脂が乗っておい
しい時季の内に、お試しになってはいかがでしょうか。
もっとも、
「カマスの焼き食い一升めし」
ということわざもありますので、くれぐれも食べすぎには
ご注意ください。