2013/10/16
世界一辛いトウガラシが発見されたとの記事を見つけました。
その名は「キャロライナ・リーパー」で、辛さを表す単位で
あるスコヴィル値は約300,000,000(300万)スコヴィルだそう
です。
これはどれほどの辛さかと言いますと・・・。
青唐辛子で有名なハラペーニョは2500~8000スコヴィル。
鷹の爪やカイエンペッパー、タバスコ・ペッパーが3万~5万
スコヴィル。
麻辣火鍋に使用される天津唐辛子や沖縄の島唐辛子(コーレー
グス)は7万スコヴィル。
ハバネロは1994年にギネスブックに世界一辛いと認定されまし
たが、その数字が57,7万スコヴィル。
2011年にオーストラリアでトリニダード・スコーピオン・
ブッチ・テイラーが記録した辛さが146万スコヴィル。
もはや防護服なしでは調理もできないレベルですが、これが、
現在ギネス記録となっています。
キャロライナ・リーパーの300万スコヴィルはさらにその2倍の
辛さというのです。
辛さが増すと私たちは“痛さ”と感じるようになります。
限界を超える辛さを体内に取り入れてしまわないようにとの
信号を発しているわけです。
世の中には100万人に1人程度の割合で、痛みを感じることができ
ない人がいます。
痛覚を司る遺伝子の突然変異が原因とされています。
痛みの感覚が欠如しているため、赤ちゃんの時から唇や舌を
噛んで血だらけになったり、包丁などの危ない道具に恐れを
抱かなかったり、2階から降りるときに「階段を歩くより飛び
降りた方が早いんじゃないか」と思ったりするなど、痛さを
伴う危険を避けることが苦手なのです。
痛みを感じるのは肉体ばかりではありません。人を傷つける
ような言葉を口にしてしまった時や後ろめたい行動をとるとき
には胸の奥で良心が痛みます。
激辛ブームを経験してから感覚がマヒしたのか、ハバネロ入り
程度の料理では特別に辛さを感じなくなりました。
それは、辛さに対する感覚が鈍ってしまったということなので
しょうか。
スコヴィル値の高い唐辛子が続々と発見されるのはけっこう
ですが、それにつれて私たちが痛みを感じる器官までもが鈍感
にならないように心しなければいけないのです。