連休終わり! | 店舗探し.comの過去コラム

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2012/5/7

ただでさえ祝日が土日にかぶって損をした気分になっていたのに、
連日の雨にも祟られて、不本意なゴールデンウイークを過ごされた
方も多いと思います。

しかし、今日からは当分、旗日に縁のない日程を過ごさなくては
なりません。
今朝の出勤風景は、誰もがタメ息混じりの憂鬱に支配されている
ようでした。

娘が、まだ中学に通い始めたころのことです。

ゴールデンウィークを前に浮かない顔をしているので、さっそく
いじめにでもあったかと心配して尋ねると首を振りました。

「あーあ。休みなんか無ければいいのに。」

なにしろ学校が楽しくてしょうがないのだそうです。
いじめられているのではないと知ってホッとしましたが、休みが
無い方がいいとは、家に居たくないということですから、それは
それで親とすればおもしろくありません。
娘は夏休み前にも「夏休みなんか無ければいいのに。」と、学校
が好きな割には平均にも届かない成績の通信簿をひらひらさせな
がら舌打ちをしていました。

そういえば自分にも、そんな時期がありました。

ひそかに思いを寄せる女の子と、学校に行けば言葉を交わすチャ
ンスがあるかもしれないと、胸を弾ませて通ったものです。
勉強は嫌いでしたが、ちんぷんかんぷんの授業も、好きな女の子
の様子をちらちらと横目で眺めていれば退屈しませんでした。
告白など思いもよらない純真な少年時代のこと、夏休みになって
しまえば会えるチャンスもほとんどありません。
1学期がいつまでも続いてくれたらと、思ったものでした。

あんなに休みを嫌がっていた娘もいつの間にか、夏休みや連休を
心待ちする学生になり、週明けには今朝のサラリーマン同様、憂
鬱そうな表情で、足を引きずるようにして学校へと出かけていく
ようになりました。

【日曜の夜、サザエさんとのじゃんけんを終えると、次第にわく
わくしてきます。
明日からまた、刺激に満ちあふれ、達成感で大きな充実を覚え
ることもできる、やりがいある仕事に取り組めるとの期待で胸
がいっぱいになり、興奮してなかなか寝つけません。
エンジン全開で、気分も乗っている仕事の進行を、週の半ばに
ある国民の祝日なんぞで水を差されたくないから休みは少ない
方がいい。】

休み明けの朝。

誰もが明るい笑顔で、足取り軽く出勤する。
これがごく当たり前の風景となれば、日本経済も活況を呈するよ
うになることでしょう。