島

2012/9/20

オーストラリア大陸よりも小さくて、四方を水域に囲まれた陸地のことを
言います。
「島」です。
世界一大きい島は、グリーンランドで、面積は217万5,600km2。
世界一小さい島は、沖ノ鳥島で、面積はたったの9m2です。

人間の体の中には、ランゲルハンス島というのが膵臓の中にあります。
大きさは100～200μmです。
ランゲルハンス島は発見者の名前から命名されましたが、ランゲルハンス
本人は結核を患い、カリブ島やシチリア島など温暖な地中海の島々に転地
し、最後にはマデイラ諸島で亡くなりました。
生涯、島を住処としたのです。

新宿歌舞伎町の“シマ”は複雑です。
わずか500メートル四方の中に12の代紋がひしめき、ヤクザ事務所だけでも
1000はあるとも言われます。
それだけではありません。中国系、韓国系のマフィア、コロンビア、ルー
マニア、ナイジェリア・・・と国際色豊かな面々がシマを巡って争ってい
ます。

オズロツデニャ島、チャゴス諸島、スネーク島、シャレングラード島、
ヴコヴァル島、フォークランド諸島、ナヴァッサ島、アベス島、パセリ島、
マヨット島、ハンス島、ウェーク島、スウェインズ島・・・。

なんだか聞きなれない名前の島が多いですが、いずれも領有権を巡って
どこかの国同士がもめている島です。

スーパーでは通路の真ん中にある陳列棚を「島」と呼びますが、ここには
目玉商品が置かれることが多く、残りわずかの玉子パックの所有権を巡って、
主婦たちが火花を散らしていることがあります。

アユは春に川をさかのぼり、中流に達すると、岩の上の珪藻類を削り取って
食べる生活にはいります。このとき、川の中程に一定の縄張りを作り、
縄張りに侵入する他のアユがあると、体当たりで追い出そうとします。
しかし、鮎の遡上数が多い場合には、縄張りを形成することなく、多数が
群れを作って泳ぎ回り仲良く餌を分け合うのだそうです。
競争者が多いなら、縄張りの必要性はむしろ高まりそうなものですが、
縄張りを張ると、侵入する個体が多いために、防衛行動に時間を取られて、
かえって餌が取れなくなるからだと考えられています。
多数が縄張りを張らずに群れで泳ぎ回っても、それぞれのアユは順調に成長
するそうです。

結局、人間同士はこれからも島を巡って、あちこちでもめ事を起こし続ける
のかもしれません。
とても争っている場合じゃないような、人類共通の危機が迫るまで、
アユ並みの協力すらできないのでは、情けないと思うのですが・・・。