例年、お盆の時期にはメルマガを休刊するため、8/11～15にメルマガを刊行したことがありません。したがって、当欄にアップするコラムもまったくありません。
そもそも、過去のコラムをブログに転載しようとしたのには理由があります。
1年前の今日、どんなことがあったのか、日記をつけない自分には覚えがありません。なにか記憶に残る出来事があったとしても、それが2年前、3年前の出来事だと、2年前だったか3年前だったかすら記憶があいまいです。
20代ぐらいまでの出来事は、今でもほぼ正確に年限を特定できるのに、それ以降となるといけません。年をとればとるだけ、1年ごとの記憶が薄まり、喜びにしろ悲しみにしろ、心揺さぶられる感受性が鈍くなってくるのでしょう。
たまたま古いコラムを読み返していたら、その前後の記憶を鮮明に思い出すことができました。
残りの人生は次第に減っていき、むしろ1年1年の貴重さは増していきます。
去年、一昨年、3年前。
書いたコラムで過去を行ったり来たりすることで、ややもすれば流れのままに風化されてしまいそうな過去の出来事を今にとどめ、残された人生を愛しみ、大切にするための手掛かりとしたい、そんな思いがきっかけなのです。
それにしても、コラムのないお盆の期間は不安です。
1年前、2年前、3年前、自分が何をしてどんなことを考えていたのか、思い出す手掛かりはありません。
家族旅行をしたこともあります。日がな一日寝そべって、高校野球を眺めていた年もあります。未見のSCを行脚したこともあった気がします。
しかし、全ての記憶はあいまいで、エピソードの断片ばかりが漂うばかりなのです。
来年はこの文章が、今年のお盆を思い出す手掛かりとなってくれるでしょうか？