まどかです。
マヨルカ島で思いっきり
太陽と海と風と戯れて
マユさんという素敵な友人もでき、
もうすでに気持ちはお腹いっぱい。
でも、
実際の腹は、ペコペコですw
だって、朝ごはんから何も食べずに
飲んでるだけだったもんw
（あ、アイスは食べたけど。）
プールから部屋に戻って
ディナーの支度をします。
この日のディナーは
船内新聞に「フォーマル」の文字。
私にとってはご縁がほぼない
なんだか貴族のようなフレーズ・・・
事前に聞いてはいました。
「フォーマルもあるよ」って。
だから、ドレスを用意するのも
一応していました。
でもね、
海外の、
しかもクルーズ船の
ディナーにでられる
フォーマルって
一体何なのぉ〜！？
というのが、正直なところw
わかるわけないじゃん、
そんなの経験ないもの。
せいぜい、
結婚式にお呼ばれして
膝丈のおめかしワンピース着るか、
有名人のパーティーに運よく招かれて
なんとなくカジュアルドレスをきる程度。
”演奏会ドレス”とも違うのだろうし・・・
●遡ること3ヶ月────。
唯一真剣に旅支度で悩んでいたのが
「フォーマル、どうしたらいい？」問題w
（唯一w）
自分の頭に聞いても答えは出ないし
以前パーティーでお会いした
お綺麗な女性起業家さんたちに
それとなく相談しても、実はその方も
よくわからないという感じで。。
せっかくの海外でかっこつけたいし
気分良くパーティー楽しみたいし
でもどうしたら・・・
途方にくれた私は、
万国共通の世界の大先生に聞きました。
「Google先生！海外でフォーマルは
女性はどんなドレスを着たらいいんですか！！」
Google先生は丁寧に幾つかのサイトを
検索結果に並べてくれました。
上から順に10サイトくらいは
本気で全部読んだ・・・
・日本の披露宴でよくみるような
膝下くらいのお呼ばれドレスじゃない
・男性はタキシードが一般的
・イブニングドレスと言うのを着るらしい
・夜遅いパーティーの時は光沢のある華やかな生地で
・参考写真にはハリウッド女優のレッドカーペット写真
などなどなど・・・
余計に、わからない。
しかも、
写真を見ても自分が着てるイメージがわかない。
タキシードと並んで遜色ないドレス？！めちゃくちゃマダムっぽいけど大丈夫？！イブニングドレスってほぼロングじゃない？！もはや裾をずって歩くくらいのもあるの？！ていうか、ハリウッド女優のこれはそもそも日本人の体型では映えないお召し物では？！いやいや、そもそもスーツケースに入れていくって可能なのか？！
不安しかない。。。
ふと、
交流会でWAKANAさんが言ってた
ドレスについてのアドバイスが
脳裏をよぎりました。
「型にはまるよりも、自分が一番
好きになれるドレス、
素敵に見えるドレスを選んでは？」
・・・うん、そうだ。
「これがいい！」って惹かれないと。
七五三じゃないんだし！
Google先生の教えは心にしまって、
別の先生の意見も聞いてみることに。
インスタ先生、教えて！！
#partydress
#eveningdress
#dress
などと、調べてみます。
インスタみたいに写真がメインの方が
イメージも湧くし私にはわかりやすい。
あれでもない、これでもない、と
いくつもいくつも何日も研究して、
日本の通販サイトでも探し回って、
そして、、、、
私の心を撃ち抜いたドレスに
ついに出会いました。
海外インスタグラマーの写真。
Google先生の教えに比べると
露出も多いしなんとなく遊び心が多いけど
数日間悩んで、このドレスを着たい！と認めました。
ああ、私、超”女子”したかったんだなw
まだ乳飲み子の頃から
私はピンクの服やキティちゃんみたいな
可愛いものが超絶似合わなかったらしく、
戦隊モノのトレーナーばかり着ていました。
女の子っぽいものを着ないのは
小学校、中学校、高校でも変わらず、
ミニスカートやフリルのブラウスなんて
ご縁もなかった。
昔からそんなだったので
自分の中にも”女の子”的な感情が
ちゃんと生き残っていたのだと
半分ほっとしつつ
くすぐったく感じつつ、
そんなところも可愛いじゃないかw
と、自分に買ってあげることにしました。
ちなみにだけど、
日本でドレスを買おうとすると
軽く数万円は行ってしまうのに、
海外通販で買うと1万円くらいで
山ほどこういうドレスが買えるのね！！
通販あるあるの多少のサイズ違いは
ちょっと手を加えれば済むこと。
届いた商品も、粗悪なものではなく
かなりきちんとしたものでした。
─────────回想ここまで。w
と、いうことで
ドレスに着替えてメイクを直すのです。
部屋に戻ると、
綺麗に掃除がされていて
翌日の船内新聞も配布されていて、、、
・・・ん？
視線を、、、
感じる、、、？
振り返ると、、、
おっ・・・
なんだこいつは。。。
お部屋担当の彼が
タオルアートを作ってくれたらしく
置いてあったサングラスをしてるw
しかし、
何の形状なのか全く分からず（爆）
SNSでアップしたところ
「チンパンジーでは？」
「アナ雪のオラフ？」
「天狗？」
（・・・いや、作ったのは部屋担当の彼だから、天狗はアフリカにはないだろなw）
最終的にこれは「猿」だったらしく
他の仲間の部屋のタオル猿は
もう少し猿っぽかったですw
（彼が不器用だっただけかw）
こうやって乗客を楽しませようと
各部屋の担当がいろいろ工夫してる。
タオルの猿が猿に見えなくても、
本当に嬉しいことでした。
タオル猿に見守られながら
ドレスアップを急ぎます。
何せ、もう腹ペコで倒れそうw
18:30にメインダイニングへ。
途中、エレベーターで
いろんな国の乗客と出会いますが
この日はみんなドレスアップしていて
とっても華やか♪
タキシードの紳士もいましたが、
私が思っていたよりもずいぶん
カジュアルなドレスアップの人もいます。
ディナー会場ではアフリカ系のご家族が
伝統的な民族衣装で揃っていたり
それぞれの国を象徴する服装も多かった。
これはすごいかっこよかった！！
フォーマルっていうのは、
自分を最も素敵に見せるためだけでなく
アイデンティティとしての
服装なんだと理解しました。
お気に入りで買ったドレスだったけど
（和服で出たかったな）と
内心思ってしまった私。
次に海外へ行く時は
和装一式が難しくても
浴衣だけでもちゃんと持ってこよう。
この日のディナーのメニューは
私の好物だらけ♡
ドレスを着てると腹いっぱい
食べづらいのですが、
そんなこと考えもつかずにオーダーします。
大好物のエスカルゴ♪
ワインにあうし、もうこれオンリーでも1本飲めるw
白身魚のバターソース。
私、お肉ばかりじゃないんですよw
デザートのキャロットケーキ！
これが美味しかった〜！！
とまあ、
許容量を超えて食べまくって
ドレスははちきれそうでしたが、
ちょっとおめかしして揃うディナーは
みんなの表情も少し違って見えて
新鮮な感覚でした。
ディナー会場を出たところには
カメラマンが特設スタジオを作っていて、
記念写真を撮ってくれます。
後でほしい写真を選んで購入する
よくある記念写真のシステム。
私も撮ってもらいましたが
通り過ぎる外国人の母娘から
たいそう褒めてもらって、
あまりに照れくさくて汗が吹き出ましたw
インスタで見た雰囲気とは
ずいぶんと違うんだけど・・・
肌の色も体型も違うからこれ以上は無理だもんw
友人の営む三重県発のガラスアートブランド
「Comb de shio」のチョーカーと一緒に。
さあ、お腹もいっぱいになって
いったん部屋に戻ると、
ちょうど夕日の時間。
ほろ酔いでこれは、たまらんです〜！
楽しかった昼間のビーチを思い出しながら
波音と海鳥の声をBGMに少しだけ休憩。
この後、船に乗って初めての
エンタテイメントのショーを見に行きます♪
少し暖かい格好に着替えて向かったのは、
「アイスショー」のシアター。
そう、スケートリンクでのショーです！！
3方を客席に囲まれたリンクは
プロジェクションマッピングで
ゆらゆら海面のように見えました。
真ん中正面の特等席を確保して、
ショーが始まるのを待ちます。
待ってる間に、両隣も席が埋まってきました。
私の左隣には白髪の上品な老婦人と
家族らしき5〜6名の人たちが。
ちょっと話してみたくなりました。
好奇心いっぱいで話しかけます♪
「マダムこんばんは、どちらからですか？」
「私たちはイギリスよ、あなたは？」
「日本からです。訪れたことは？」
「まだないわ、でも素敵な国と聞いたわ」
「ご家族と一緒ですか？」
「そうなの、息子たちと孫たちよ。
息子がね、クルーズ旅行を私に
プレゼントしてくれたの。
こんな素晴らしい旅、嬉しくってね」
そんな話をしているうちに
ショーが始まるため照明が落ちました。
プロジェクションマッピングと
ドローンを使った演出で始まるステージ。
オープニング部分だけ、ちょこっと録りました。
見事なショーでした。
圧倒されて、カメラを構えるのも忘れるくらい。
ストーリー展開がわかりやすくて
子供達も大喜びしていて、
ウィットに富んでいて笑いも絶えず、
何よりも目の前で見るど迫力の
スケーティングとジャンプはドキドキしました。
ショーが終わって席を立つ頃、
隣の老婦人に挨拶すると、
彼女が私の手をとって
「あなたも、素敵な旅をね」
と微笑んでくれました。
ほんの一言なのだけど、
何だかそれが温かくて優しくて。
彼女が家族と過ごす船旅を
どんなに大切に思っているかが
手の温かさを通じて伝わってくるようで、
心が震えました。
海で遊び、プールで遊び、
フォーマルディナーで気を張り、
そしてショーを見て・・・
もう限界状態でしたが、
こんなに温かい気持ちで
1日の最後を迎えられるなんて。
この時、私は「船の上」ではなく
「地図にない街」に住んでいて、
いつか彼女とどこかの通りで
再会するんじゃないか、
なんて感覚にすらなっていました。
そう、一瞬だけど
私は非日常の旅をしているのではなくて
そこで生活している気持ちになっていました。
この小さな出来事は、
私の旅に対する捉え方、感覚に
大きな影響を与えてくれたのかもしれません。
続く
旅ルート
スペイン バルセロナを出発して、
・スペイン マヨルカ島
・フランス マルセイユ
・イタリア フィレンツェ
・イタリア ローマ
・イタリア ナポリ
の港に停泊し、バルセロナに戻るルート♪
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