回文短歌試作三首

回文短歌試作三首

①

いきてても

やくにたてない

このわがみ

がわのこいなてた

にくやもててきい

生きてても
役に立てない
この我が身
川の鯉撫でた
肉屋モテ敵意

②

にくやもて

さかなやもてず

めになみだ

みなにめずてもや

なかさてもやくに


肉屋モテ
魚屋モテず
目に涙
皆に召すデモや

泣かさで喪焼くに

③

めになみだ

ぼくにはいきる
かちがないな
がちかるきいはに
くぼだみなにめ

目に涙

僕には生きる

価値がないな

価値軽き岩に

愚歩だ皆に目

「気い狂て」