こんばんは、ジュンです。
昨日、PARCO劇場で上演中の 『 ぼっちゃま 』 を観てまいりました。
主である井上幸一郎=「ぼっちゃま」(稲垣吾郎)と、
その唯一の理解者である「ばあや」の千代(白石加代子)を
中心にした物語。
その強烈な美意識や思想ゆえに、兄弟やその連れ合い、
恋人、出入りの骨董屋や八百屋、
さらにご近所さんをも巻き込んで騒ぎを起こす「ぼっちゃま」。
愛と美学の人「ぼっちゃま」が繰り広げるドラマは、
粋でオシャレで滑稽で哀しい、人生そのものなのです。
( 公演 チラシより )
終戦後、政府の農地解放で畑のほとんどを失った地主。
それでも、親から受け継いだ財産でアパートを経営し、
父親が集めた骨董品を売って遊び歩いている「ぼっちゃま」。
自分が汗して働くわけでもなく、
恋人がいるにもかかわらず、次から次へと女に手を出す、道楽者。
それもそのはず、彼の父親も粋な遊び人で、姉・妹・弟の4人兄弟は、すべて腹違い。
「ぼっちゃま」の母親は、彼が幼い頃家を出てしまい、
ばあやの千代に育てられてようなもの・・・
母親の記憶もなく、愛人巡りが忙しい父親も留守がちで、
「ぼっちゃま」はきっと胸に寂しさを閉じ込めて、いままで生きて来たに違いないのです。
そして、「ぼっちゃま」は、持論を曲げないかなりの頑固者。
それゆえに、することなすことが何となく滑稽で、面白い。
そんな「ぼっちゃま」の哀しさを内に秘めた面白さを、
稲垣吾郎が上手く演じておりました。
舞台で生き生きと動く彼は、テレビの彼より数段カッコいいです o(^▽^)o
そして、「ぼっちゃま」を思う「ばあや」役の白石加代子!
彼女が舞台にいるだけで、ピリっと締まる存在感はさすがです!
稲垣とのコンビネーションは、なかなかのものでした。
音楽監督の佐山雅弘が、ピアノを弾くアパートの住人と言う設定で、
舞台音楽を生で演奏しておりまて、これがまたいいんです。
舞台上で役者さんと掛け合いながらの演奏があったりして、楽しい演出です o(^▽^)o
初めから終わりまで、笑が一杯の舞台・・・
しかし、その中にしっかり「ぼっちゃま」の寂しさが伝わって、いい作品になっておりす。
観てよかったなぁ~ と思える、舞台でございました。
管理人的に、この舞台にもうひとつ思い入れができました。
これは、この「ぼっちゃま」が暮らす邸宅が 『国分寺』 にあると言うこと・・・
実は国分寺というところは、管理人が生まれ育ったところでございます。
まぁ~、この物語の時代よりずっと後のことですが、
やはり、自分が育ったところだ!と思うと、嬉しいものですねぇ~
同級生にいましたよ!
元地主様の一族が (ノ゚ο゚)ノ