【 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 】 | Darkside of the Moon

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こんばんは、ジュンです。


世界的な大ベストセラーとなった、スウェーデンのミステリー小説を映画化した、

【 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 】 を、観てまいりました。





   社会派月刊誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエルは、

   大物実業家の不正を告発した記事で、名誉毀損の有罪判決を受け、

   窮地に陥っていた。

   そんな彼のもとに、大財閥ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリックから、

   ある調査依頼が舞い込む。


   それは、ヴァンゲル一族が暮らすストックホルムの孤島で、

   40年前に一人の少女が忽然と姿を消した、

   迷宮入り事件を解決してほしいというものだった。

   収監されるまでの日々を使って調査することを請け負ったミカエルだったが、

   当時の警察捜査以上の発見には至らず難航する。


   一方、ミカエルの身辺調査を行っていた天才女性リサーチャー、リスベットは、

   その過程で事件に関するある事実を突き止め、ミカエルに助け舟を出す。

   やがて2人は協力して真相究明に当たるのだったが・・・     (allchinema より)



原作は、ミステリー小説『 ミレニアム 』 3部作の第一弾。

登場人物が多く、小説未読の人は人間関係を理解するのが大変だ!

という情報だけを得て、映画館へ・・・


映画冒頭から、

  これは、誰なんだ・・・

  誰と、誰が繋がるんだ・・・

  このシーンは、後からどう関係して来るんだ・・・

と、まったく気の抜けない状態で、観賞いたしました (;´▽`A``アセアセ


ミステリーファンの管理人。

横溝正史、島田荘司、綾辻行人などなど、

数々の本格ミステリーと呼ばれる作品を読んでまいりましたので、

この程度では、大丈夫でございます(笑)

小説未読ではありましたが、十分楽しんでまいりました o(^▽^)o


40年前の失踪事件を追ってゆくうちに、

徐々に暴かれるヴァンゲル一族の闇・・・

少しずつ解けてゆく謎に、釘付けになりました。


目を背けたくなるようなシーンも、いくつか出てまいりますが、

物語がクスっと笑えるシーンで終わってくれるのが、救いでした。




しかし、なんと言ってもこの作品は、リスベットの存在にあります。

この作品の主人公はミカエルであるはずなのに、

リスベットの存在感があまりにもあり過ぎて、

彼女を追いかけながら、作品を観てしまいます。


頭の先から爪先まで、真っ黒な服に身を包み、

背中一面にドラゴンのタトゥーを彫り、

耳のみならず、鼻にもピアスを付け、

表情を殺しながら生きているリスベット。

まるで鎧で身を固めたような姿は、彼女の生い立ちにあります。


事件の謎解きと同時に、リスベットの生きてきた背景を描くことで、

福祉大国と言われるスウェーデンの今を、告発したかったのではないかと感じました。


そんなリスベットが、少しずつミカエルに心を開いてゆく姿もまた、

この作品の一つの見所だと思います。




原作は、第3部まで完成したところで、作者が急死してしまったとのこと・・・

映画は、すでに3部まで出来上がっているそうなので、

この後、また2人がどんな事件に巻き込まれてゆくのかが、

とても楽しみでございます!


しかし、こんなに面白く仕上がっている作品なのに、

上映館がとても少ないのが残念です・・・

もし、興味を持たれた方、ぜひぜひ上映館を調べて(笑)、

足を運んでくださいませ m(_ _ )m



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