美の宮殿の子どもたち | Darkside of the Moon

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こんばんは、ジュンです。


先日、行ってまいりました、

  ルーヴル美術館展 『 美の宮殿の子どもたち 』

の、ご報告でございます。


今回、国立新美術館で行われておりますこの展覧会は、

ルーヴル美術館から、歴史や地域を越えて、

「 子ども 」とテーマにした作品を集めたものです。


古代エジプト、古代オリエント、古代ギリシャ・エトルリア・ローマから出土した美術品や、

さまざまな時代の彫刻、美術工芸品、絵画などなど、

ルーヴルのあらゆる分野から選ばれた約200展が、展示されております。


絵画だけを期待して見に来られた方は、

不満を持ちながら鑑賞してらっしゃったようですが・・・

(聞こえるんですよね、お友達と話している声って!)

とても面白い作品ばかりでございました。



特に、「 子どもたちの日常生活 」というエリアに展示されていたモノたち!


3世紀後半~4世紀ごろの、小さな可愛い皮の靴・・・

細い紐で編み上げになった、シンプルなのにとても履き心地のよさそうな靴です。

はるか昔、この靴を履いてトコトコと母親の後を歩いていた子供の姿がフっと浮かび、

何となく、幸せな気持ちになったり・・・


紀元前のゲーム版と駒とサイコロは、今の時代でも十分に遊べそうだし・・・


ハリネズミとライオンの小さなおもちゃは、細工がとても細かくて、

きっと上流階級の子どものものだったんだろうなぁ~ と、思ったり・・・  
Darkside of the Moon-ルーヴル ハリネズミ


猪のがらがらは、日本の郷土玩具にもありそうだし・・・


とても、とても、気持ちが安らぐ作品がたくさんありました。




そして、昔のヨーロッパのしきたりなども、興味深く知ることが出来ます。


絵画や彫刻に記(しる)された赤ちゃんは、一様に、布でグルグル巻きにされております。

腕を出して胸から下が、足先までグルグル状態・・・

M字開脚が自然体の赤ちゃんには、辛かっただろうなぁ~

と、思ってしまった管理人でございます。


そして、ドレスを着せられた幼い美少年の絵画たち・・・

18世紀当時、就学前の少年は少女のような服装で育てる風習があったようです。


Darkside of the Moon-ルーヴル 少年   ね、まるで少女のようなこの子供。

  実は、男の子なんですよ!!!

  

  男の子は死亡率が高かったので、女の子として育てた、

  とか、諸説いろいろあるようですが、

  どんな美青年に育ったのか、

  管理人としては、非常に興味があります ( ´艸`)ムフ

  











最後に、管理人の心をくぎ付けにした物が、これでございます。


Darkside of the Moon-ルーヴル アモール   ローマ神話の愛の神『 アモール』 。

  別名キューピッド。

  ギリシャ神話ではエロスと呼ばれております。

  キューピッドはもともと青年の姿をしていたそうで、

  時代が進むにつれ幼児の姿に近づき、

  現代の中性的な姿になったそうです。


  特に、アモールと呼ばれているモノには、

  青年の姿が多いとか・・・


  写真では、伝わり来れない艶気のある彫刻です。

  大理石のすべらかな質感が、

  より、エロスのオーラを、立ち昇らせております。


  この作品に会えて、本当に良かったと、

  思っている、管理人でございます。







この展覧会、残念ながら、6月1日(月)までです。

週末、混むとは思いますが、時間のある方は足を運んで下さいませ m(_ _ )m



大阪では、6月23日(火)~9月23日(水)、

国立国際美術館で、開催されます!