【 クラーマーズ・ハイ 】 | Darkside of the Moon

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こんばんは、ジュンです。


本日は、映画【 クライマーズ・ハイ 】を見て参りました。


今から23年前の暑い夏の記憶は、忘れる事が出来ません。

テレビ画面に映し出された、夜の山肌に点々映える赤い明かり・・・

墜落した飛行機の残骸を映し出す、ヘリからの映像・・・

奇跡的に生存していた方たちが、救出される様子・・・

体育館に並べられた、犠牲者の方々の御遺体・・・

断片的ではありますが、一生忘れる事の出来ない映像として、

管理人の中に残っています。


【 クライマーズ・ハイ 】は、1985年8月12日に、群馬県御巣鷹山に墜落した、

JAL123便の事故を報道した、地元新聞社(架空)の話です。


この原作が出版された時に、読みたいと思ったまま、

読まずに、映画を見ることとなりました。

なので、原作でどのように描かれ、映画でどのように表現されたのか、

その違いは分からないままの、感想です。



『 命を追った、あの夏。 』

このコピーを見て、地元新聞記者からみた、

航空機事故を描いた作品だと思っておりました。

しかし、事故そのものではなく、記者の姿を描いた作品でした。


もちろん、事故現場の映像や、締め切りに追われ、

ギリギリの取材を続ける記者の姿は、迫力満点です。

俳優さん達の演技も、皆さん迫力があり、素晴らしいものでした。

しかし、後に残る、この不消化感は何なのでしょうか・・・


事故を描いているのか、記者としての葛藤を描いているのか、

そのシーンごとに、視点がふらついて、「???」って思うところを多く感じました。

なぜ、あのシーンが必要だったのだろう・・・と思うところも。

あのラストシーンが、特にこの作品を曖昧なものにしてしまったのではないかと、感じます。

結構、突っ込みどころがありました。


事故から22年の時を経ているはずの堤 真一さんが、ほとんど老けていない・・・

多少白髪が増えてはいるが、いくらなんでも若すぎる!

時の経過がまったく感じられないのは、大失敗ですね!


ただこの映画の堺 正人さん、良かったですねぇ~

柔らかさを纏っている彼だからこそ、「内に秘めた熱」を

見事に表現しておりました。



今度、ぜひ原作を読んでみようと決心した、管理人なのです。