八十八夜 ~ 諦めよ、わが心、獣けものの眠りを眠れかし | いつも 0-40   

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私の名前はMAMA DAISUKI
完全無欠の落ちこぼれテニスプレーヤー
テニスを始めて5年目いまだ連敗記録更新中
やっすい時給で頑張ってるのはテニスのため
練習していつかあこがれの草トーに挑戦
いつかきっとゲットできるはずの1勝めざして今日もコートへ

太宰治が1939年の5月から
6月にかけて執筆したと
云われる35枚の短編小説
八十八夜*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

冒頭に書かれている詩はシャルル・ボードレール
諦めよ、わが心、獣けものの眠りを眠れかし
虚無の味という詩の一部  d(・・〃)

ゴールデンウィーク飛び石の平日
5月2日は八十八夜だった
立春から数えて88日目に
あたる日だね d( ̄  ̄)

子供の頃歌ったかもしれない
夏も近付く八十八夜という
歌詞の通り数日後には立夏(*゚ー゚*)

季節が春から夏に移ろう
この日に摘まれたお茶は
不老長寿の力が宿っている
と云われるほど栄養価が
高いらしい σ( ̄、 ̄=)

今のように品種改良が
進んでいなかった時代には
米作農家にとって種まきの
大切な目安になっていた

農業に従事する人たちに
とっては五穀豊穣を願った
神事の日だったと文献が
語っている φ(□□ヘ)

八十八は組み合わせると
米って言う文字になる

お茶の歴史は1200年
お茶は高級品で庶民が飲める
ようになったのは大正時代


気軽におーいお茶を買える
今が如何に豊かで平和なのか
この時代に生まれただけでも
充分幸せなのかも知れない

人々がそれぞれの家で平和な
午後を過ごせる日が来ますように
一日も早い戦闘の終息を祈って

      虚無の味

昔は喧嘩の好きだつた今は陰気な精神よ
拍車で蹴つてお前の熱情を沸き返らせた希望さへ
もうお前に騎らうとしない。自堕落に寝てゐろよ、
障害物のあるたびに 躓く老いぼれた馬よ。

もう諦めろわが心よ。獣の眠りを眠れ。
疲れ果てた廃残の精神よ。老賊のお前にとつて
恋愛ももう味気なく争論もまた五月蠅いことだ。
おさらばだ喇叭の歌よフルートの溜息よ。
快楽よ陰鬱な拗ねた心を誘惑するな。

愛すべき春はもうその薫を失つた。

そして時間は刻一刻と俺を嚥む
まるで凍えた肉體の上に大雪が降り積るようだ。
俺は天の高みから地球の丸さを眺めるが
地球に荒家一軒の身の隠れ家も求めない。

雪崩よお前の雪崩の中に俺を攫つて行かないか。

小説八十八夜 太宰治文庫
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