監督力 vol.1

おはようございます

6月15日(土曜日)、Sun Sunとすでに暑い太陽が照りつけるなか、今週最後の仕入れをするため豊洲市場&築地場外市場に向かっている僕であります

さて、気づけば6月も半ば、自身53回目の誕生日まであと数日となりました

6月と言えば僕の誕生月。そして梅雨の季節。さらにはプロ野球交流戦の時期ですよね

誕生日は20日なのであと5日ですが、梅雨は…今年は少し遅れていてまだ関東地方梅雨入りの発表はありません

かたやプロ野球の交流戦は今まさに真っ只中です

そんな中、僕にとってかなり近しい人が交流戦の中日ドラゴンズvs 北海道日本ハムファイターズ戦を観戦しに、昨年からファイターズの本拠地となったエスコンフィールド北海道へ行ってきたと連絡がありました

実際に行った証明にとLINEで送ってきてくれたのはエスコンフィールド内にあるダルビッシュ選手と大谷選手の壁画の写真

共に高卒でファイターズに入団し大活躍。その後海を渡り、今やメジャーリーグを代表する選手となった2人の壁画は、ファイターズOBとして少なくともこの球場があるかぎり掲げ続けられるんじゃないでしょうか

そんな今回のドラゴンズとファイターズの対戦は、単なる交流戦の試合というだけでなく、様々な関係と因縁とがひしめく戦いとなりました

まずチームを率いる監督は、現役時代共に“天才”と言われた立浪と新庄。2年前に時を同じくして監督になりました

監督候補として常に名前を挙げられていながらもなかなかその座に着けなかった立浪氏。対してしばらく野球界を離れていて本拠地が替わるというタイミングで白羽の矢が立った新庄氏。

様々な話題性と期待を受けチームを率いるも、共に2年連続リーグ最下位に沈むという結果をたどってきました

そして迎えた勝負の3年目。ドラゴンズは今現在ギリギリ最下位ではないものの勝率は5割を切り苦しい戦いを強いられています

方やファイターズはというと、トップをひた走るホークスが強過ぎるために大きく水をあけられているとはいえ、今現在2位に着け勝率も5割を大きく上回っています

そしてファイターズは勝ち星より何より、選手達が楽しそうに野球をやっているというのがとても印象的ですよね

それに引き替えドラゴンズは、現状のチーム成績が今一つなのもあってかどうも重苦しい感じに見えてしまいます

これは一体何なのか

多くのファンも言っていますが、僕が思うに“監督力”の差なんじゃないかな？と思います

ファイターズを率いる新庄監督、就任時の会見に高過ぎる襟のシャツを着て来て、まず見た目で周囲の度肝を抜きました

そして言い放った言葉は「優勝は目指しません！！」「僕の事はBIG BOSSと呼んで！！」

ある意味今までの常識からは考えられない型破りな監督の誕生に「おいおい、こんなのが監督で大丈夫か？」「ちょっとふざけすぎているんじゃないか？」「途中で飽きて「もうやーめた」なんて言い出すんじゃないだろうな？」という人もいましたね

逆に「今までにない監督の誕生！！」「なんか面白そう！！」「新庄、案外やるんじゃないの！？」という声もありましたよね

ちなみに僕は後者でした

とにかく目立ちたがり(？)の新庄監督、1年目はこれと言った看板選手がいないからか自らが率先して先頭に立ちファイターズを売り込みます

現役監督なのにテレビやCMに出まくり、ことあるごとにアピール

これにはアンチから「選手より監督が目立ってどうするんだ！！」「チームの私物化！！」などと揶揄されたりもしていましたよね

しかしながら、そのかいあって常にファイターズはマスコミから注目を受け、選手達も否が応でもカメラを向けられるので必然的にやる気になります

プロ野球選手というものは、やはり注目されればやる気も出ますし力を発揮するというものです

そうしてファイターズの選手達は徐々に顔も売れてきて、同時に力も着けてきます。それが結果的にチーム力のアップに繋がるわけです

そんな手応えを感じたのか、2年目からは逆に徐々に画面に映る機会を減らし選手達を全面に押し出していった新庄監督。

新庄イズムはいつの間にかチーム内に浸透し、若い力溢れる明るいチームになりました

選手個々の力を見極め、適材適所での選手起用。さらには若い力を育てて伸ばすために我慢するところは我慢してここまで戦ってきました

それが3年目の今年、いよいよ結果として表れてきたということなんでしょう

それはまさにかつての師である野村克也監督の名言である「1年目に種をまき、2年目に水をやり、3年目に花を咲かせましょう」を体現したものと言えます

どうでしょう新庄監督これは名監督になる素質十分じゃないですかね