おはようございます
今季最強寒波到来ということで、北陸地方を中心に広い範囲で雪の予報が出ているようですが、ここ東京中目黒上空は季節さながらの寒さではあるのの、まずまずの青空が広がっている朝を迎えています
都内で少しでも雪が降ろうものなら大変なことになりますから、寒くても雪だけはやめて欲しいと思いますね
さて、我が天雅の2月からの改装工事まで今日を入れてあと9日。実質営業日は7日となり、いよいよカウントダウンです
これから数日は日々の事も綴りながら、中目黒天雅の第一幕のお話を少ししていきたいと思います
東京でのお店開業を夢見て第一歩を踏み出したのは2011年3月14日の事でした。
今年元旦の能登地震じゃありませんが、3日前の3月11日にはあの東日本大震災が起きたばかりだったんですよね
当然ながら東京も大きな影響が出ていまして、品川駅で新幹線を降り、約束をしていた青山の不動産屋さんに行くまでに「これがあの東京か？」と思えるほど街は静かで人通りも比較的少なく、所々街頭看板などの電気も消えていて寂しい限りだったのを覚えています
東京に物件探しに出掛ける前には、両親はもちろん様々な人達に「こんな時に東京に行ってどうするんだ？」と散々言われました
ただ、お店を東京でやりたいという熱い気持ちと、意外と頑固者なところがある僕の意思は変わらず、そこから長い長い物件探しが始まったわけです
東京での経験が全く無かった僕は、勝手なイメージだけで、いわゆる銀座や赤坂、六本木などの繁華街ではなく、主に住宅地がメインのエリアに的を絞って物件を探し回りました
何故なら、僕の思い描いていたコンセプトとして、僕のお店一軒完結というものがあったんですよね
料理は天ぷらをメインにした日本料理のコースのみ。
だいたいコースを食べ終わるのに2時間から2時間半…ないしは3時間くらいというものを想定していたので、銀座などでクラブなどに行く前の同伴ありきの営業は考えていなかったんです
とはいえ、それでももちろん銀座や赤坂、六本木、神楽坂、四谷なども内見に行きましたし、それこそ都内のこれと行ったところはほとんど見に行きました
それでもなかなか自分のイメージに合うところがなく、物件探しを始めて1年が過ぎようとしていた頃、内心「もう良い物件は見つからないかも…」「神様が東京は諦めろと言ってるのかな？」なんて思い始めていたんですよね
それでも、一緒に回っていてくれた不動産屋さんの担当の方が「熱い気持ちをもって絶対に良いお店が見つかると信じて探していれば、いつかきっと目の前にフッと理想の物件が出てきますから…。一緒に頑張りましょう！！」と言ってくれて、途切れかかった心を繋ぎ止めてくれたんです
それから間もなく「中目黒も近年人気の街なんですよ」とアドバイスをくれて、とある物件の内見に行ったんです
結果的に今のお店の程近くだったんですが、その物件は僕が思い描いていたより少し広く、家賃もだいぶ高かったので諦め、妻と二人肩を落としながら中目黒駅に向かって歩いていた時に運命の出会いがあったんです
「もう物件探しを始めて1年くらいになるよね？」「もう無理なのかな？東京ではお店をやるなと神様が言ってるのかな？」と妻に愚痴りながら、トボトボと中目黒駅に向かっている時に、たまたまフッと目をやった先にあったのが…
この建物でした
写真は現在のものなので、一番手前にウチの看板が付いていますが、その当時は他のお店の看板が付いていました。
ただ、コンクリート打ちっぱなしの個性的なデザインのこの建物が僕の好みのどストライクでして、一目惚れどころか、ここに出会うために1年間都内を歩き回ってきたんだと運命を感じた瞬間だったんです
