早いものですねえ~。明日から8月です。
今年は6月の半ば頃から<暑さ>が尋常ではなかったので、気分的には<夏>を2か月くらい過ごしているような感じです。
こんにちは!あなたの心を希望へと繫ぐ<運命の調律師・占術家の天恍>です。
今年はロシアのウクライナ侵攻に始まり、コロナの6波、そして現在加速中え収束の見えない7波。
火山噴火、サル痘の感染など、次から次へと感染症や困難が押し寄せて来る雰囲気。
今年は文字通り<艱難辛苦>が押し寄せて来る<耐え時>なのかも知れませんね。
* * *
◎<天恍>8月の<鑑定予定>!
◎<占い法>=九星気学、算命学、タロット、イーチン・タロット、サイ
キック・タロット、手相、数秘術、アセンション・カード、
ルノルマン・カード、オラクル・カード各種。
◎<火曜日>毎週!「千葉そごう」本館9階。
8月2日、9日、16日、23日、30日。
◎<水曜日>毎週!「アルカキット錦糸町」10階
8月3日、10日、17日、24日、31日。
◎<木曜日>毎週!「スカイプラザ柏」地下1階。
8月4日、11日、18日、25日。
◎<土曜日>毎週!「東武百貨店船橋店」本館
8月6日、13日、20日、27日。
☆上記はいずれも<開運館E&E>のブースで、皆さまの<運命鑑定
>に応じています。
あなたの<心に虹を架ける鑑定師
◎<月恍>8月の鑑定予定!
◎<占法>=手相、タロット、数秘術、ルノルマン・カード、オラクル・
カード各種。
◎<月曜日>毎週!「スカイプラザ柏」地下1階
8月2日、9日、16日、23日、30日。
◎<土曜日>毎週!「アルカキット錦糸町」10階
8月6日、13日、20日、27日。
☆上記、いずれも<開運館E&E>のブースで、皆さまの<未来鑑定
>に応じています。
◎<木曜日>毎週!アクロスモール新鎌ヶ谷店
「占い館」フロンティア」2階。
8月4日、11日、18日、25日。
☆℡予約=03-3834-8439
◎伝奇時代小説:第128回:著/天恍
「そして小次郎の想い」=新天地へ
夏は、夕暮れやなあ。
開け放した清十郎の居間である。
手入れの行き届いた庭を見つめて、清十郎がぽつり、と言った。
「人間には器いうもんがある。ええもん見せてもろうた」
早朝に立ち合った小次郎と矢羽根源吾、鉄堂右近との試合のことである。
「小次郎殿にはいつまでもこの吉岡道場に客分として滞在してほしいが、そうもいくまい」
「清十郎殿。恐縮です。まだまだ拙いわたくしの技。さらなる果てを目指して、己の武の世界を極めてみたいのです」
蒸し暑い京の日暮れ間際、夕風が滑らかに<涼>を運んできた。
「わしはなあ、前にも言うたが小次郎殿が羨ましい。お主はこれから自由に、どんどん羽ばたいて行くやろう。新しいものを吸収して、咀嚼してさらに高みを目指していかれるやろう。ええことや。」
清十郎の横顔を見ていると、なぜだか<風流人>の如く見えて、小次郎はいささか清十郎の今後に儚い危惧を見る思いがした。
「私はもともと捨て子。誰の身よりも無く、師の富田勢源師匠に拾われた身。師匠も実の子重正殿とは別に、私に<しがらみの無い剣>と人生の道を歩むように説かれました。それは薄情ではなく、私のことを慮ってのことと身を引き締めております。が、清十郎殿は<吉岡流>を継ぐ立派な三代目。宗家として今後も同党を率いていく道がございましょう。古い、新しいではなく<伝統>を護り継続していくのも、それはそれで難儀なことと思われますが」
清十郎はふと、苦笑する様子を見せた。
「儂は前にも言うたことがあるやろ。剣の道も疎かにはせぬが、手慰みとする<染物>も好きでのう。こちらの方が心躍るときが多いのや。あかんなあ、宗家の身としては」
「良いではありませぬか。人には分があり、それぞれの道があります。
ご自分の好む道を活かしていくのも、清十郎殿の今後の新しい道かと思われます。」
「そうやなあ」
言うと小次郎は居間の外へ向かって軽く手を叩いた。
妻の由紀乃と女中が襖を開け箱善を運んできた。
京の銘酒を注いだであろう調子と数々の小鉢が並んでいた。
「さ、小次郎殿。これから旅だたれる明日の為に、盃を今宵は思う存分交わそうやないか」
由紀乃が「小次郎はんがいなくなると寂しおすなあ。また、京に立ち寄っておくれやす」
白い両の手首を見せて酌をする。
庭に夕闇がひっそりと迫ってきた。
(つづく)
◎8月7日には<暦>の上では<立秋>となって、
早や<秋>の文字が入ってきます。
いつものことですが、悔いのない夏と心に残る
良い想い出を紡いでくださいませ。
また、次回にお会いしましょう!